「主戦場」見てきた。(追記有)

映画「主戦場」見てきました。


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相変わらずあんまり前情報は仕入れずに見たところ、思い切り「反日プロパガンダ映画」で結構びっくりしました。


私に見てと言ってきた上の姉によると、まだ見る前だったらしく「今後どうなるか分からないから見ておかないと」ということだったそうで。まあ確かに。確かに。


「証拠がないこと」が証明にはならないし「一貫性の無い証言があること」も証明にならないのです。
「真実」がお互いの目的であればもうちょっと何とかなるように思うけど、そちらの目的が別のところにあるから気持ち悪い事になってる感じ。こっちもお隣もどちらも相当に気持ち悪いのはそういう風に作られてるからなのかな。


偏向的ではあるけど知っておいた方が良いです。
こういう映画が作られて上映されている、ということを。
その裏にあるものの存在を。
真実がどこにあるのかをどうか冷静に。
宗教みたいになってるからなかなか難しそうですが。


怖いからこの辺にしとこうか。


























追記。


そういえば主戦場見てきたよ、と10年以上イギリスで貿易の仕事に携わっていた海外事情に詳しい友人に話したら、うそ、何で見たの!?と激しい反応があり、ヨーロッパでこの映画を真実(隣国が正しい)と信じる人が大勢居て大騒ぎになってるんだそうだ。


信じられる要素がどこにあったのだろう。
見ているときはなるべく中立にいるよう心掛けていたつもりだけど、それでもその言い分を押し通すのムリだろーと思いましたが。彼らの目的は真実の追求ではなく日本への攻撃なんだなと改めて認識し、信憑性は薄いと思いましたが。主張が本当なら20万人も強制連行したのに議論が始まったのが1970年代。どうしても違和感があります。


相当酷いことをしてきた日本側の懺悔的な証言だって沢山出ているから、酷すぎて知りたくなかったようなことでも分かってきた事が沢山ある。でも、分かった以上は知っておかなくちゃいけないことだとも思う。
真実を受け止める覚悟は必要だけど、言い続ければ捏造も数の主張も本当になる、という前例は作るべきじゃないので、日本は粛々と「真実」の追求をお願いします。

「新聞記者」見てきた。

映画「新聞記者」見てきました。


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新聞記者の妻である姉に「新聞記者」と「主戦場」は見てと言われていたこともあり、前情報はほぼ仕入れずに、まずはこちらに行ってきました。


現政権に向けてというか、脈々と続いている捏造や隠蔽や情報リークをエリート官僚やジャーナリストの視点から描いた映画でした。
現実を彷彿とさせる話は色々と出てきたけど政治家は出てこないし掘り下げることはしてないので、まあ実際の組織も文句の付けようが無いんでしょうかね。この映画を疎ましく思う人は居そうなので、桃李くんがこの映画に出たのは勇気あるなと思いました。


組織の犬になれる人が仕事が出来る出来ないに関わらず会社でうまくやっていけるのはどこにでもある事だと思うけど、捏造や隠蔽に手を染めるのは家族のために仕方ないとか言っても結局自分のため。そんなふうに誤魔化しながら回っていく世の中、希望が無いなあ。仕方ないけど。仕方ないのか?ジャーナリストが危険を顧みずに事実を公開するのも本当に大変そうです。 


映画は普通に面白かったし、銀杏の紅葉や赤いマフラー、異常に暗い室内、夜景など、色や映像が印象的でした。エンディング曲も良かった。


シム・ウンギョンの日本語はちょっと気になってしまったけど良い女優さん。桃李くんのラストの葛藤してる演技も素晴らしかった。高橋和也が出てて、年齢より上に見えるのがまた悲哀を感じさせられて良かったです。ほんと良く見るし上手い。男闘呼組の他の人はどうしてるんだろう。

山口洋(HEATWAVE)the boy 40 tour~酒池肉林・ハブとマングース~@水戸 Jazz Bar BlueMoods

山口洋(HEATWAVE)the boy 40 tour~酒池肉林・ハブとマングース~@水戸 Jazz Bar BlueMoodsに行ってきました。


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今回は山口洋さん×bluemoodsのマスターえのきんさん、ギターボーカルとドラムの2人でまだ世に出てない新曲ばかりのほとんどぶっつけ本番のガチンコライブだったそうで、だからこその、瞬間の魂のぶつかり合いのような素晴らしいライブでした。ギターやブズーキをこれでもかと弾きまくる山口さん、それに瞬時に応えて叩きまくるえのきんさん、煽って応えるのがお互いにめちゃめちゃ楽しそうでした!
しかも客席との距離が激近で、スタジオに遊びに来てるような錯覚に陥るくらいのライブ感!
こんな凄いライブ、逆に水戸じゃなきゃ無理なのかも。水戸凄いな。でもすごく元気を貰ったのでこれもまた広く聞いて欲しいとも思いました。どーすればいいんだろう(笑)
見に行って良かった。また行きたい!


Your Songs

Your Songs


遠い声 遠い部屋 (新潮文庫)

遠い声 遠い部屋 (新潮文庫)

投票日。

芸能界であろうとなかろうと、会社役員や社長が現金で賭け事したり会社のお金で愛人と遊んだり、天下りでやってきた社長が今までなかった役員賞与を勝手に作って従業員に払えるお金を削ってまでポケットに入れたり、移籍したら潰すと宣言したり、恫喝したり、沈黙の圧力で相手方に忖度させたり、酷い公私混同やパワハラやセクハラも、権力者たちの横暴を死ぬほど見たり聞いたりしてきた。全部暴露してやりたい、今の会話録音しておけば良かった、訴えてやれば良かった、と本当に何度思ったかわからない。


でも実際はなかなかいち従業員が会社の膿を出すなんて出来ないことで、逃げられないなら我慢するか、黙って去るしかないことがほとんど。
だから、それなりに発言力のある人が自らの過ちをも反省し声を挙げるなら、そりゃ応援したくなるのが人情だと思われる。(まだ保身の為に隠してることがあるなら結構最悪だけど)


会社に激震が走って世間から注目されればもしかしたらその会社はトップも入れ替わって良くなるかもしれない。でもトップが変わらなければ改善は見込めないかも。


人脈も実力も無くやる気もない、自分さえ良ければ他はどうでも良い、仕事したくないから嘘を付いてでも誤魔化して人に押し付けたい、何にもしたくないけど今の地位は絶対手放したくない、そんな権力者は世の中から全員居なくなれば良いのに。


………なーんてことを思いながら、選挙に行ってきましたとさ。

宮沢和史さんの。

ブーム宮沢和史さんが昨日の朝日新聞に寄せた、ジョアン・ジルベルトへの追悼文、泣ける。


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ジョアン・ジルベルトの歌の表現がなんて素敵なんだろう。


寂しくない、がより寂しさを彷彿とさせて寂しい。
めちゃめちゃ寂しい。

今月分。

今月の音出しは、歌モノ多目にまた試行錯誤しつつ。最近もうひとつバンドに参加してるけど、全然違っててどっちもまともではない。まともってなんだっけ。まともがわからないって坂本慎太郎か。好きだけど。
素直な曲を素直にやって良いのか分からない。素直になれなくてってシカゴだっけ。まあいいや。
テンポを限界まで落としてみたらハードコアだと言われました。こっちで良いのかもしれないけど本番早くなってしまいそうで怖い。


音出し終わりに和美人のジントニック、赤ワインとジンジャーエールでキティ。後味が「辛口!」という感じのキリッとした刈穂 大吟醸に、京都のミートショップヒロのコロッケ、イワシのお刺身等々。多謝!



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ジョアン・ジルベルトが。

ジョアン・ジルベルトが天国に行ってしまいました。
昨日、7月6日のことだそうです。


伝説のコンサートがつい最近の事のように思い出されます。あのコンサートを見ていなければ、自分の中の色んな事が違ってたかもしれない位の、物凄い衝撃を受けました。


今年出た来日公演のBlu-rayを見てたから余計に思い出してたし、夏にはドキュメンタリー映画も公開されるから楽しみにしていたこのタイミングでですか……


良いお年だから来日はもう無理だろうとは思ってたけど、それでも何だかとても信じられません。
とても寂しい。


ありがとうございました。
ご冥福をお祈りします。


三月の水

三月の水

本人映像!

半年ぶり位に姉とカラオケ。
火の鳥」歌おうとしたら入ってなくて、残念がってたら姉が代わりに「愛のメモリー」を歌ってくれました。
初めてフルで聞きました。
本人映像で昔の松崎しげる、思わず画像撮った。若い(笑)


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クリムト展。

クリムト展 ウィーンと日本1900」@東京都美術館に行ってきました。


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自分には興味が無いと言ってたけど女性は好きなクリムト、生涯未婚で少なくとも14人婚外子が居たそうで、アトリエを出入りしていた絵のモデルから雇い主である上流階級の女性達と次々とお付き合いしていたそう。そういう生活が彼の創作の原動力だったのかな。それにしても、少なくともって。14人のお母さんは何人だろう。雇い主の女性って奥様じゃないよね?ちょっと気になります。


「ユディトⅠ」は恍惚とした表情で生首を持ち、怪しく見下ろされて引き込まれました。油絵に初めて金箔が用いられた作品だそうです。額縁も美しい。
ベートーヴェン・フリーズ」の複製画も圧巻!
音声ガイドではここで第九が聞けたそう。私は借りなかったので脳内再生で。
「ヘレーネ・クリムトの肖像」は6才よりずっと大人びて見えたけど髪サラサラで可愛くてお洋服も素敵でした。
「雨後(鶏のいるザンクトアガータの庭)」の鶏可愛かった。


美しい女性の画のなかに生首やスカルを書き込んだり、生死不明の絵もあり、死の絵のイメージも強いクリムトですが、「亡き息子オットー・ツィンマーマンの肖像」は3番目の息子が亡くなった際に描かれたチョークによる肖像画で、1度見たら忘れられないような、本当に悲しみに満ちた1枚でした。


カール・モル「夕映えの白樺林」、フランツ・マッチュ「レース襟を付けた少女の肖像」等々、クリムト周辺の画家達の絵も充実していました。「夕映えの白樺林」の色と構図の美しさに心奪われてしまいました。良い絵に出会えて良かった。


反射が気になったのは本当に極一部だけしかない押さえた照明で、展覧会はとても良かったけど、漢字が読めないだの何だのと騒がしい方達もいて、音声ガイドを大音量で聞いてる人の音漏れもあり、誘導してるスタッフの方の繰り返しの呼び掛けもあり、人気のある展覧会を静かに楽しむのが難しい。特に上野はそういう傾向がある気がするなあ。混んでるからある程度仕方無いけど、ちょっと静かに見たい人もいます。耳栓もキライだし、何とかして欲しいなあ。