「神田松之丞 講談漫遊記Vol.3」@よみうりホール

「神田松之丞 講談漫遊記Vol.3」@よみうりホールに行ってきました。


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「落語」は何回か観たことがあったけど「講談」の単独公演は初めてで、根本的に日本の歴史に疎くて何の予備知識も無かったのですが、枕で解説してもらった後、スッとネタに入ったらそこからはもう何の違和感もなく様々な人達の人間ドラマを観ることが出来ました。引き込まれました。


「汐留のしじみ売り」は鼠小僧次郎吉の話。
そんな子供はいないしそんな女性もいないのに、子供に見えるし女性に見えてくるというミラクル!


「鮫講釈」は、落語のネタを落語家さんから教わって講談にした、実話を元にした話らしく、キレイにオチもついてて面白かったです。


赤穂義士伝 「南部坂雪の別れ」では涙が出てしまいました。まさか泣くとは。赤穂義士は常識程度にしか知らないし時代劇ほぼ見たことないし子供の頃にはこの時期になると一日中ドラマやってるチャンネルとかあっても見たことないし全然好きでもなかったのに、このほんの数十分の語りでその決意や悲しみが心に刺さってしまった。


よみうりホールを包む空気。


何だろうあの魔法は。


身1つであんなことが出来るの凄いなあ。


前座の松麻呂さんも良かった。


もっと講談を生で観てみたくなり、お正月にも行けたら行くつもりです。
観れるかなあ。

笹の根。

前回の帰郷より2週間。
もう紅葉も終わっていて、冬らしくなってきました。


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ベニカナメを10数本も植え替えなければならなくなり植える場所を整地していたら、出るわ出るわ、謎の横茎が。謎っていうか、笹なんですが。


掘って、掘って、取り除き、最終的に端に直径50cmはあろうかという根本の集合体に行き着きました。上は切ってあったけど横にも地下にも何本もの極太の根が張り巡らされていて、頑張って掘り進んだけどどうしても掘り起こせないまま日没。


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半ばもう諦めていましたが、悔しくて、夜、夢で続きまで見る始末だったので、母ともう一度翌朝から挑んできました。


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朝はこんな感じでした。昨日あんなに頑張ったのにびくともせず。
あまりにも深くて強いので途中何度も諦めかけました。つるはしは重くて扱えないので鉄のスコップを側面に刺してハンマーで叩いていく、太い茎が出てきたらノコギリで切る、という力業で開始から3時間半、ついに取り除く事が出来ました。やった!!ベニカナメも全部植え終えて、体が動くうちに(汗)心置きなく明るいうちに帰宅しました。


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一番奥にこんなの埋もれてました。上下逆かも。


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写っているのはほぼ根です。凄い勢い!
汗だくで庭仕事して、またもや全身酷い筋肉痛で、明日から都会の生活にちゃんと戻れるのだろうか……


双子座流星群も昨夜沢山流れていました。
今夜の方がすごいんだろうな。

小松左京展「D計画」@世田谷文学館。

小松左京展「D計画」@世田谷文学館に行ってきました。


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「D計画」とは『日本沈没』の作中で遂行されるプロジェクト名で、「D」はディザスター(disaster)=災害。人類と壮大な宇宙の関係性を追求し、自然災害や人類が引き起こす戦争など大いなる災いへの危惧を訴え続けた小松左京の〈文学〉こそ、〈D計画〉そのものであった。
ーということで、D計画に焦点を絞った展覧会なのかな?と思ったら、「日本沈没」、「さよならジュピター」、「復活の日」、「大震災'95」等の大作の関連資料以外にも、「モリ・ミノル」名義の漫画、同人誌「対話」、交友関係、猫たちの写真、愛蔵品等々も展示されていました。


漫画の現物は初めて見ました。
映画の絵コンテも丁寧に描かれていました。
観ても読んでもいない「復活の日」、気になります。
小松左京の作品と名言で作られた「小松左京かるた」で遊んでみたい。
交友録も、筒井康隆開高健等との書簡のやりとりが楽しそうでした。本当に仲良かったんでしょうね。


愛蔵品の中にあった腕時計が、止まってるかと思ったら動いていて、でも全然正確でもなく1.5秒に1針位ゆっくりと刻んでるかと思ったら2針カチカチっと急に進んだりしてました。壊れてるんだと思うけど、見てる間はずっと動いてました。今更何で動いてたんだろう。そのエリアの撮影はNGでした。


撮影OKだった猫部屋から、愛猫のお紋との1枚。
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大のお気に入りだったピピとの1枚。
「宇宙人ピピ」から名付けたそう。
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撮影OKだった、愛用していた机。
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机の後ろが本棚になっていたので見てみたら、下段右から2番目にある「世界の文字の図典」が気になりました。
解読できてない文字についても記載されているらしい。面白そうです。まずは図書館探してみよう。


世界の文字の図典 普及版

世界の文字の図典 普及版


気になるところを何度もおかわりして見ていたら閉館時間になってしまい、コレクション展は見れませんでした。今回のチケットで12/22までなら入れてくれるみたいだけど日が差し迫りすぎ。行けるかなあ。

「ジョーカー」、観てきた。

「ジョーカー」、やっと観てきました。


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細かいことは書かないでおきますが、とにかくホアキン・フェニックスがヤバい。
狂気を含んだ笑い、動き。凄かったです。


印象的だったシーンもいくつか。
曲の入り方とかも、特にCream/White Roomは最高のチョイスなのでは!最悪なシーンなのに、この上なく美しいという矛盾、真逆の表現、カッコいいシーンでした。




本当にあったかのような、起きてしまいそうなリアルさがあり、しばらく引き摺ってモヤモヤと考えさせられてしまいそうです。同情も肯定も擁護も出来ないけど、想像付かないくらい追い詰められた精神状態だと思うとなあ。とはいえ被害者はクズだしスッキリした、みたいな流れにしてるのは怖い。面白かったけど。あと、ジョーカーでは無かったかも。



























以下は映画とは関係ないのですが、ゲイリー・グリッターの曲が使われてたので、私にゲイリー・グリッターを教えてくれた昔の友人を思い出しました。


ある有名な未解決事件の犯人と疑われて家に刑事さん達が来たけど、たまたま遺留品の犯人と完全に同じシャツを持っていたから無事に疑いが晴れたこと(シャツの販売ルートが判明しているなか、2枚同じシャツを買った人が居なかった、ということなのだろうと思われる。あとは、実は公表されている色と実際の色が違うという話もあった)、電話で話していたらガリガリ変な音がするから「何の音?」と聞いたら「コロして欲しくて受話器噛んでた」と意味不明な事を言ってて、そんなやり取りが何回もあって、後日受話器見せて貰ったら本当に歯形でボロボロになってたこと、「今日バイト先にSABAが来たら、その場でキスしてた」と言われたこと。偶然ジョーカーでも似たような妄想が出てきましたね。言ってることはそんな感じだったけど、実際はそんな非常識なことは無くいい人だったのですが。
ゲイリー・グリッターは本物の超アウトな人です。今も罪を償っている最中なのでは……
よく映画に採用されたな。しかもこんな話題作に、大丈夫なんでしょうか。


友人は元々物凄く深い闇を抱えてる人で、何年もかけて笑って聞いていられない程の闇に没入してしまい、助けてあげることも出来ずそのまま音信不通になってしまった。地元にも帰ってないと思うけど、どうしてるかな。

キクイモ収穫。

紅葉の季節です。


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寒くなって虫も居なくなったので、安心して庭に出れるようになり、キクイモを2日かけて収穫してきました。初めて見ました。生姜みたい。クセがなくて、皮ごと生でも煮たり揚げたり炒めたりと、色んな食べ方が出来るそう。イヌリンという成分が入ってるらしいです。


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途中でご近所の方が野菜を沢山持ってきてくれました。売ってるのより新鮮で立派で瑞々しい!


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山茶花が咲き始め。


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側に来たウグイスらしき小鳥。


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隣の敷地から伸びてくる蔓が憎い。全部抜きたいけど根本は家の敷地じゃないらしい。


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夕方のきれいな三日月。


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体は筋肉痛でバッキバキです…………
今回は畑仕事だけで地元のコンビニすら行かず。
早めに帰ってきて、洗濯して、もう限界。寝ます(笑)


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音出しと、Uberについて。

今回も3人で音出し。
ますます音数が少ないからくっきりと音が聴こえすぎて楽しいけど寂しく、寂しいなら音数増やせば良いのに音数は減らす一方なのが面白い。


音出し終わりの話は縄文タトゥー、ムラトゥ・アスタトゥケ、エチオ・ジャズ、インディ・ザーラ、Uberなど。知らないことが沢山あるなあ。有り難いです。


それからエシレのケーキがあることも知らなかった。禁断過ぎ。恐ろしい。バターの香りと舌触りがたまらなく美味しくて、難なく頂いてしまいました。飲んだあとの終電間際の〆に。危ないです(笑)それにだいぶ酔っ払いです。ボケボケでした。


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Uberアメリカのタクシー、最初に目的地を提示すると時間と金額が出て、OKなら取引が成立するんだけど、予定よりも早く目的地に着いたらどうするか?という話。


目的地が定まっててそこに行くことが目的の場合はなんの問題もないけど、例えば神奈川6号川崎線を走ってもらってゆっくり工場地帯を見たかったのに早く通りすぎちゃったら悲しいかなあ。目的地に行く、とは違う目的になってるけど、そこで運転手さんの時間も買ってるのなら交渉の余地はあるのかも。


この利用者の目的が何か、によるのでは、というだけの話だと思ったら、その筈なんだけど、そこがそんなに簡単に話が済むものじゃなくて、ビジネスに当てはめたときに、目的が目的地に行くことなのか、道中の観光なのか何なのか見極めがつかなくなることが多々あるそう。
車に乗るのが好きだからその時間も大切、とか、移動時間を使って何かしたいとか、早く着いても居場所が無いとか、目的は「目的地に行く」とは別にもっとあるんだとは思う。だから分からなくなっちゃうんだと思うけど、じゃあその人がUberに期待しているのは何だろう。それがクリアになれば突破口も見つかりそうだけど。


大変だろうなー、と他人事で済ませられれば良いのだけど、ただ知らないことを理解してもらうならともかく、分からないことを理解して貰ったり、考えてもみなかったことに思いを巡らせたり想像してもらうのってほんと難しいよね。お互いに。

「田河水泡・のらくろ館」開設20周年記念事業@森下文化センター

田河水泡のらくろ館」開設20周年記念事業@森下文化センターに行ってきました。


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のらくろのアニメは観た記憶は無いですが、実家に父親の漫画があって子供の頃大好きだったので、ボロボロになるまで読んでいました。まだあると思う。


1階展示ロビーで入場無料だったのでこじんまりとしてるのかなと思いつつ、平日もよる9時までと書いてあったので仕事帰りに試しに行ってみたら、結構なボリュームがあり楽しかったです!


のらくろがいる風景」シリーズ初めてみました。のらくろの他にも風景や抽象画、植物のエッチング、お城のスケッチや銅板、のらくろのアニメ上映、田河水泡インタビュー上映、田河水泡の歴史、使っていた遺品、関連する漫画家が描いたのらくろの色紙等。


長谷川町子も弟子だったとか、小林秀雄が義兄だったとか、前衛芸術団体で活動してたとか、落語やってたとか、滑稽について研究していた等々、興味深い情報が満載でした。「滑稽について研究」て何、と思ったら著書もあって、読めるようになっていました。




そして、同じフロアに漫画図書館があり、のらくろをはじめ満喫に無さそうな昭和のマンガから最近のものまで充実しててもちろん無料で読めて、漫画家達が森下文化センターに寄贈した色紙も沢山あって、ジャズライブやカルチャースクールの開催もあり、会議室や茶室、音楽スタジオもあって、江東区民でなくても使えるっぽい。太っ腹!今度は朝から行こう。


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意外な出会い。

通っている美容院が神宮前から表参道に移転したので行ってきたら、前の店の本棚でひときわ異彩を放っていた「鉄腕ガッツ!!」を、他のファッション誌数冊と共に目の前に差し出されました。爆笑!


鉄腕ガッツ!!

鉄腕ガッツ!!


先月私が前のお店に最後に行ったときに、「何故オシャレな美容院にこの本が」と突っ込みを入れていたのを覚えていて下さったらしく、他の荷物と共に新店舗にやってきたらしいです。本に突っ込みを入れられたのは初めて、と言われました。確かに何回も行ってて全然それまで気付いてなかったので、単純にどんな本があるか誰も気にしてなかっただけだと思うけど、ふと見たら一冊違うオーラを放っていたので突っ込んでしまいました。これもある意味出会いです。


その場ではさすがにチラ見程度にして、お借りして一気に読みました。


インタビューと名言集とアラーキーとの対談で構成されてて、正直過ぎて今なら問題にもなると思われるアウトな話もあったけど、15年前はまだ大丈夫だったんだなと思ったり。
大変な苦労をして、知恵を使って努力して乗り越えてきたその熱量!軽い言葉でさらっと語っていて、凄い人だなと思いました。ここまでくると言い間違いとか駄洒落も気にならないというか。面白かった!読んだのは初めてでしたが10冊以上の著書があるのも頷けます。でも、まさか表参道の美容院で出会うとは(笑)


エディ・タウンゼントさんとの写真もチラホラ。懐かしい。先日の井上×ドネア戦を一緒に「HUBで」観戦した職場の同僚は、最近のボクシングは全然見てなかったけどエディさんは知ってると言っていた。私がエディさんを見ていたのは井岡の頃でしたが、ドキュメンタリー番組がすごく面白かったことを記憶してる。昭和のドキュメンタリー見たい。どこかで見れないかなあ。