優しい世界と不思議な箱庭

最近mixiに登録したので、色んなコミュニティを見て回って楽しんでいます。
その中に、「moon」のコミュニティがあったので、思わず登録してしまいました。
ラブデリック開発、アスキーから1997年に発売された「moon」というPS用ソフト。
レベル上げのために「勇者」に殺された罪のないモンスターたちの魂を救済したり、その世界の個性豊かなキャラクターたちの生き方やポリシーに付き合いながら「ラブ」を集める、という内容です。そこで生活してる人たちの日常があって、そこにプレイヤーが「お邪魔します」と介入していく、という感じ。彼らを助けたり応援したりして、彼らの目的が達成されるとラブがもらえます。
シナリオが細かく作られていて、深いです。考えさせられます。特にエンディングにこめられたメッセージはかなり強烈。ネタバレにならないようにあえてぼかしますが、エンディングは複数あります。全部見届ける前に電源を落としてしまう人もいるんじゃないかと思います。(待ってても何も起こらないエンディングもあるので注意!)
イベントも色々で、例えばMD屋でMDを全部集めると、音楽にうるさいギター小僧店員のラブがもらえますwその音楽もバラエティに富みクオリティ高いです。入手したMDがBGMに使えるというのも面白いところ。
その代わり、時間の進み方が大まかな24時間、7日間周期になっているため時間がかかります。例えば、週に1回しかチャンスがないとか、1日に1度、夕方しかチャンスがないとなると、その時が来るのを待たなくてはなりません。
それから、移動手段が主に徒歩で、ゆっくりしか歩けないので、これがなかなかに鬱陶しいです。
待てない人には向かないかもしれませんね。
戦いに疲れた人や、motherが好きだった人なんかにはすごくオススメ!
私は勢いで電波サルキーホルダーも買ってしまいましたw思ったより大きかった!

moon(ムーン) PlayStation the Best
LOVEDELIC(電波サルキーホルダー販売中!)





それから2月末までコミュニティエンジン開発の「gumonji」というオンライン環境シミュレーションソフトをプレイしていました。
ユーザーにあえて目的を提示しない、という自由度の高いソフトで、私はそこで周囲の人に助けてもらいながら、山を高くして雲をとらえたり、箱庭で花を育てたり、ハンググライダーで空を飛んだり、ウシを育てたりしていました。
他の人は、植林したり、お茶会をしたり、サーキットを作ってレースしたり、お城を建設したり、詩を作ったり、地上絵を描いたり、生産したり、商売したり、音楽を奏でたり、自然の研究をしたり・・・。周囲の人たちの個性が、そのままgumonji世界を構築しているという不思議な世界でした。
デザインもレゴみたいで可愛くて、特に空の色が刻々と変化していくその美しさには心を奪われました。
でも色々と問題があったらしく、2月末で休止してしまいました。休止したときは、もうこの世界には来れないんだ。お世話になったみんなに会えなくなっちゃうなあ。でも、これでもう水撒きから開放されるんだ・・・と、まるで学校の卒業式の時のような気持ちになりました。
開発しなおして今夏に再開されるそうです。
どんな方向に開発されてるのか分からないけど、前よりもゆっくりした時間が流れるようになったらいいなあ。何かを育てるときに、ちょっとログインできないとすぐにバランスが崩れて破滅してしまうので、忙しかった。時間がたっぷりあって急いでる人には良いかもしれないけど大変でした。私だけかもしれないけど。

世話に追われたり殺しあうことなく、協力したり遊んだり、いきものが成長することに喜びを感じたり、いきものの成長を促進させる研究をしたり、ぼーっとしたりしながら、ゆっくりと世界を変化させていけるような、新しいgumonjiがそんな優しい世界になったら、ログイン時間は少しずつでもながーく居られそう。どうなっていくのか、夏が楽しみ。

gumonji公式サイト