プーシキン美術館展

SABA2005-12-07

病院の薬待ちが400番も先で何時間もかかりそうだったので、病院を抜け出して電車に乗り、プーシキン美術館展@東京都美術館に行って来ました。
平日も混んでると聞いていたけど、行ってみたら結構空いていて、絵の前に人の壁もなく、中の椅子もちらほらと空いているような状態でした。もしこれから行く方が居たら、平日の夕方は狙い目かも。
ルノワール、モネ、セザンヌと気持ち良い絵を眺めながら本当に気持ち良く進んで行ったら、いきなりゴッホ刑務所の中庭」で止まっちゃいました。回り込んだところに出てきたらびっくりするし。
フランスの挿絵画家ドレの模写というこの作品は、高い石壁に囲まれた刑務所の中庭を大勢の囚人がぐるぐると回って運動している所が描かれた、暗く重々しい雰囲気の絵です。囚人達の表情は冷たく険しく「亡くなる5ヶ月前に精神病院で描かれた」とか「絶望的な内面が」などと聞くと余計に色んな事を考えてしまうのですが、よく見ると石畳に描かれた光と影の感じが繊細で美しくて、それだけでもう私なんか十分満足してしまいました。だって、もう仕方ないもん、あんな色見ちゃったら。
マティス「金魚」は、想像よりずっと大きくて、金魚でかすぎwとにかく金魚鉢がメインです!という潔い感じが良かったです。
あと妙に気に入ったのがルグラン「4人の踊り子」。
踊り子たちの休憩中の風景。かなりへろへろに疲れまくってる様子が可愛かったです。
閉館ぎりぎりまで中に居て買い物しようと思ったら、何故かショップが会場より混み合っていてあんまり見れませんでした。まあ、中の絵をゆっくり見れたからいっか。