光の種類

羽田行きの帰りの飛行機の窓から見えてきた夜景は、さっきまでの世界とはあまりにもかけ離れすぎていて、少しほっとした気持ちの反面、悲しい気持ちになった。
旅行の後は、東京にはいつもこんな気持ちにさせられてしまう。


本当に宝石箱みたいにキラキラと地上で輝いていた光群は、真っ暗な山の上で見た星空の光や、海と山に照りつける太陽の光とは全然違う。
自然の光は温かくて優しすぎて、もう少しで崩れそうになってしまった。


羽田を見ながら、今生きていける場所は、やっぱり帰る場所なんだと思い、そう自分に言い聞かせるために、少しだけ物思う人にクッションになってもらってから帰宅。


いつもの部屋で泥のように眠った。


旅行については、また後日。