映画「いま、ここにある風景」

「いま、ここにある風景」観てきました。


奥が霞んで見えない程に巨大な工場。
どこまでも続く有害物質の瓦礫の中で、無邪気に遊ぶ子どもたち。
10キロ先までも達する臭い。
澱んだ空気。
真っ赤に汚染された川。
石油に浸かって作業する若者たち。
ダムを造るために13もの町が潰され、自分たちのかつての住まいを破壊するために雇われた人たち。
マンション乱立の土地の中で、断固として立ち退こうとしない、沈黙し縫い物をする老女。


発展の末のこの現実は、あまりにも悲惨で異様で、あまりにも深刻だけど、そこに広がる風景も、そこに暮らす人たちも、圧倒的に強く美しかった。


そして全ては繋がっている。私たちとも。


これからどうなるのか、どこへ向かっていくのか、考えると怖いなあ。