「明治から昭和の日本画と洋画 絵画の潮流展 エール蔵王島川記念館所蔵 秘蔵の名品」@そごう美術館に行ってきました。
横山大観から始まり、田中一村、岸田劉生、佐伯祐三、田中由一、速水御舟、杉山寧、向井潤吉、平山郁夫、森本草介、等々、総勢34名の60点。
田中一村の「黄昏」、何だか気になる絵だったな。面白い。
岸田劉生といえば、子供の頃は怖かった「麗子像」だけど、今回見た麗子像は何だか可愛らしく見えました。今回は他に、麗子のお友達の肖像画も来ていました。なんか見たことのある毛糸の肩掛けだなと思ったら、麗子の肩掛けを着てモデルになったらしい。可愛らしかった。
鴨居玲の絵が1枚、「何處へ」。
闇の深い絵だったので気になって調べてみたら、もがき苦しみながら制作を続け、最後は自死されたとのこと。
それが、悩みはあったものの人生に絶望していたわけではなく、ここで人生の幕を下ろしたほうが自分という人間にとって格好いいと思って未遂を繰り返していたとのこと。
何度か失敗してても最後は目的を果たせたのなら、ご本人としては良かったのかなあ。うーん。どちらにしても闇が深い。
とにかくモデルさんも風景も美しくて、まるで写真のようでした。きっと世界が美しく見えていた人なんだろうなあ。
今回全部の画家さんの名前に読み仮名が振ってあって、今まで随分読み間違えてたことも分かった(笑)
品のある展覧会でした。
とても良かった。