とっくに大人ではあるが。

「ボクたちはみんな大人になれなかった」読了。


分かるけど分からない。
近いけど遠い。
好きだけど種類が違う。


昔、仕事やプライベートで色んなパーティーやイベントに行って華やかな世界で華やかな人たちと会っていた頃、それが楽しいことでもあったけどかなり苦痛でもあったあの頃に抱いていた、どうしようもない違和感にもちょっと似てる。


同じような事をしたり、言っていた、出会って通りすぎていった人たちのことも思い出したけど、その違和感の記憶と本から受ける印象が重なってただ懐かしむという気分にもなれず。
ラストに近付くにつれ心が離れてしまった。


でも、昔読んだ小説のあの1ページを読み返したくなったり、あの間奏が聞きたくなったり、あの映画のエンディングが見たくなったりした。


大人への道のりは遠い。


ボクたちはみんな大人になれなかった

ボクたちはみんな大人になれなかった