夏の終わりに、地獄絵ワンダーランド@三井記念美術館に行ってきました。
最初のコーナーに水木しげるののんのんばあの原画があって、怖かった。
マンガ的に地獄をガイドしてるんだけどやっぱり気持ち悪かった。
あの気持ち悪さはやっぱり独特で、空いてたのでじっくり見てしまいました。
でも怖かったのは水木しげるだけで、あとはちゃんと怖がらせようともしてない感じでした。
描かれている題材だけは酷くて、針の山に罪人を追い込んで刺してたり、美女で釣っておいてエンドレスに体を切りつける罠になってたり、石臼でひいたり、舌を引き伸ばして釘で打ち付けてたりしていました。言葉にすると酷いけど、印象としては言ってみれば地獄の住民の楽しい日常、という感じがほとんど。
海外の拷問の絵なんかだと、やられてる側の表情がポカンとしてたりして、それでもちゃんと痛そうで見るのが辛かったりするのに、こちらは罪人より罪人を料理してる閻魔大王や鬼たちが楽しそうで、罪人が減って彼らの楽しみが少なくなっちゃうのも申し訳ないような気すらしました。
絵以外にも木彫りの4センチの閻魔大王と入れ物等があったけど、あの閻魔大王は携帯用だろうか。閻魔大王を持ち歩くなんてあんまり想像が付かない。何に使っていたんだろう。
もうちょっと怖がりたかった気もするけど、楽しそうな様子が面白くて3枚もポストカード買ってしまった。
地獄絵が面白くてどうする。