澁澤龍彦 ドラコニアの地平@世田谷文学館

澁澤龍彦 ドラコニアの地平@世田谷文学館に行ってきました。


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自筆の草稿や創作メモ、手紙がとても多かった!万年筆で書かれた手書きの原稿にばんばん文章を足して推敲しているのを追体験出来るのが面白くて、ああもう、このまま丸ごと出版してくれないかな!!と思いました。ほとんど文章は削ったりはしてなくて、足して、足している感じ。決して達筆ではないけど読みやすくて、何度も読んだ澁澤龍彦の文章が作られていった過程がリアルに感じられて、本当に面白かったです。草稿の中に堀口大学に翻訳の影響を受けたという記載があり、知らなかったけど分かる、と思いました。


他にはボスやデューラーやルドン、加山又造等の版画、蔵書、所蔵品、手紙、レコード、人形、書籍、パスポートなどなど、澁澤龍彦が愛したものや遺したもの色々。


時間があまり無かったので公式プログラムを購入したら、展示には無い寄稿や対談、論考等も載っていて、諸星大二郎の寄稿文には澁澤龍彦の本に触れたおかげで変なものが好きになった、と書かれていました。


10代の頃から読んで色々教わっているのに、とにかく幅広く深くてまだ追えてないものが沢山あるのでこの機会にまた追ってみようかなと思います。


コレクション展「SF・再始動」は時間切れであまり見れなかったけど、こちらも面白そうでした。
昭和のSF、良いですね。懐かしい。
あとはムットーニのからくり書物が並んでいましたが、からくり書物、読み物なのか何なのか。動いているところを見たことがありません。上映時間が決まっているようでした。気になります。


何度も来ているところなので終わる時間に合わせたつもりだったのに、想像以上の情報量と面白さでした。もっと早く行けば良かった。また行こうかな。