「ハピネス~明日の幸せを求めて」@名古屋ボストン美術館

「ハピネス~明日の幸せを求めて」@名古屋ボストン美術館に行ってきました。


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名古屋ボストン美術館は、なんとあと1ヶ月足らずで閉館することが決まっているそうです。
20年の感謝を込めて、最後のテーマが「ハピネス」とのこと。


愛が見える日常の情景から理想郷、袱紗や打ち掛けの刺繍、寿の書、メリーゴーランド、シヴァ神、ハートモチーフ等々、日本美術あり洋画、出土品まで盛り沢山でした!


奇想の画家、と呼ばれた曾我蕭白の幻の襖絵《琴棋書画図》は、この展覧会の為に修復された初出だそうです。紙本墨画って、どうやって修復するんだろう。風化してほとんど絵が見えなくなっている日本画とか見たことがあるし修復出来ないのかと思ってました。それとも墨はそのまま、土台の修復?調べてませんが、どちらにしても修復の技術、すごいですね。今度調べてみよう。


収蔵当初の題名は「仙人」だったのが、後に現在の題名に変更された。なぜ変わったかはわかっていないそう。屏風の状態になっていたのを修復したら襖だったことがわかり、もう一枚間に絵があることが分かったとのこと。
中国で文人、士大夫が嗜むべきとされた四つの芸「琴棋書画」が割りとラフな感じで描かれているのですが、「棋」が見当たらない。立っている仙人?の手元が長円形に白く空白になっているのですが、立ってたら棋は指せないし、無くなっている部分にちゃんと描かれているのかもしれないし、色々と謎でした。面白かった!この展覧会が終わったらどこに行くんだろう。


右側
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左側
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「幸せ」を最後のテーマに掲げた名古屋ボストン美術館が2018年10月8日をもって閉館するのは残念ですが、あと少しの間、色んな幸せを見に行けます。
金山駅からすぐで行きやすいです。
見に行って良かった!