「超写実絵画の襲来 ホキ美術館所蔵」@Bunkamuraザ・ミュージアム

フェスやレイヴイベントの昔話で盛り上がり、今年のフェスはほぼ全滅そうな事に肩を落とす。


密にならなくても楽しめるような、ユルいイベントがどこかで実施されたら家で見るんじゃなくて現地に行きたいけど、当分都内から外に出れそうになく。ライブハウスはどうだろう。
都内で動けるようになってきたのは良いけど、まだ人が集中しそうな場所には行く勇気も無いし、移動可って言われても東京から行くと言ったら嫌がられるだろうし、万が一親に移したら命に関わるわけで。どうしたものか。


とりあえず、まだしばらくはどうしようもないし、都内で平日なら良いだろうと言うことで、「超写実絵画の襲来 ホキ美術館所蔵」@Bunkamuraザ・ミュージアムへ行ってきました。


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これも自粛前にチケット買ってあった展覧会です。中止になったけど、短期間だけ開催されることになり、でも前のチケットは使えなかったので払い戻して買い直しました。チラシの日程は前のままですね。


入り口で検温して消毒して、名前と連絡先を記入して中へ。


野田弘志森本草介、中山忠彦、青木敏郎、島村信之、小尾修、五味文彦、大畑稔浩、生島浩、磯江毅、原雅幸、石黒賢一郎、塩谷亮ほか約30人による、約70点。


美しい女性や男性、風景、静物や動物等の、人物の肌質や髪の毛の1本1本や表情、動物の毛並み、布の織り、木の幹や花、湖の水の透明さ、深さまで、写真以上に迫ってくるような絵が沢山並んでいて、どれだけモデルや対象と向き合って描いているんだろう……と、想像しながら観ていたら、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
絵の背景を想像するのは楽しい。特に超写実絵画ともなると、感覚で描いたり見たままを描くより、もっと観察眼するどく対象を理解しようとしたり愛したり執着しないと無理な気がする。楽しい。


それから、空いていたこともあり、ほぼ無音で過ごすことが出来て気持ち良かったです。


静物画と風景画と、花と猫のポストカードを全部で4枚購入しました。


少しずつでも事態が良くなっていきますように。

「三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実」

自粛前に行きそびれていた「三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実」を観てきました。


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コロナ対策で席数に制限があったものの、なんとほぼ満員で、なんと女性率多めでした。
三島由紀夫が大きな器で終始礼儀正しく誠実に説得しようと臨んでいるように見えた。気難しくて若くて熱くてちょっと幼稚な学生たちが自己主張して何とか三島由紀夫を論破しようと頑張っているのも清々しく、それを受けて穏やかに鮮やかに言葉を紡いでいる三島由紀夫が大きくて素敵すぎました。
難解な話も飛んでいましたが、途中に入ってくる当事者達の話や平野啓一郎の解説に助けられながら、あっという間に終わってしまいました。ナレーション入る度に「あ」と思っちゃうのがちょっと面倒くさかったけど。


赤ちゃん連れの芥氏が、いかにも「哲学好きの前衛芸術家」が服を着てるかのように象徴的で、あの場に赤ちゃんを連れてきてる事も含め彼の立ち振舞いがあの討論の方向を決めたように思いました。50年経っても偏屈さが健在なの、凄い。機会があったら彼が主宰している劇団ホモフィクタスも観てみたいかも。


歴史を分かってなくて、その時代に何が起きていてどういう思想が力を持っていたのか知らないし、三島由紀夫は何冊か読んでるけど右翼と左翼、保守と革新、全共闘三島由紀夫、その主張の何がどう違うのかも分かってないくらい勉強不足。
そんな状態でも、この映画は凄く楽しく観ることが出来て、少しだけ、歴史を知ることも出来ました。


「言霊を私は残して去っていく」


と言って東大駒場キャンパスを後にした三島由紀夫
この体験が、その場に居合わせた人達のアイデンティティーに大きく影響を与えたことは疑いようもありません。学生たちがあんなに熱くて、今なんかよりもっともっと言葉に力があって、言葉を使うことが今よりもずっとずーっと大切にされていた時代。確かに三島由紀夫は言霊を残していった。


大した主張もなさそうな論破目的の攻撃的な書き込みや議論にもなってないやりとりをめちゃめちゃ沢山目にする今、50年も前にこんなに面白い討論が交わされていたのが羨ましいです。
でも、言葉はとてつもなく軽くなったけど、それでも言霊ってあると思う。
同じ時代に生きてみたかったなあ。

としまえん閉館のお知らせ。

突然ですが、としまえんが閉館してしまうそうです。


「としまえん」閉園(8月31日)のお知らせ


唯一、年間パスポートを買ったことがある遊園地です。木馬の会懐かしい。寂しいです。


パスポート持ってた位なので思い出は色々ありますが、ふと思い出したのは、自分の事じゃないけど昔「世界の怖い夜」というバラエティー番組で、としまえんのミラーハウスで鏡の動きが一瞬ずれたことがあって、その映像がめちゃめちゃ怖かったのですが、その動画が見つけられないのです。でもその時のことをおのののかが話してる記事がありました。


おのののか、ミラーハウスの心霊体験を告白「1秒遅れて手を挙げた」


説明が付けられないシーンで、そこだけ切り取られて有名になっても良いくらいだったと思う。
ずれちゃった人のNGとかかなあ。調べれば分かることだけど、一応名前は書かないでおきます。
「水トク! ~世界の怖い夜~」 2014年10月29日(水)放送分、どこかで見れないかな。


ところでとしまえんの跡地にはハリー・ポッターの施設が出来るんだそう。楽しそうだけどミラーハウスはきっと無くなっちゃうだろうなあ。あったとしても入る勇気は無いけど。


遊園地自体しばらくご無沙汰で、一昨年の大晦日にみなとみらいの観覧車に乗った以来。庭の湯にもしばらく行ってないし、出掛けたい、けどまだ怖い。
来週から週末行ってた学校も再開するけどそっちもどうしよう。来年度に差し替えするか悩む。

日曜美術館 #アートシェア

先週録画していたEテレ 日曜美術館「#アートシェア 今こそ、見て欲しいこの一作」が良かったのでメモ。


日本美術研究者 辻惟雄さん
伊藤若冲 「象と鯨図屏風」

飯沢耕太郎さん
牛腸茂雄写真集 「SELF AND OTHERS

いとうせいこうさん
バンクシー「Game Changer」

原田マハさん
ゴッホ「星月夜」

安藤忠雄さん
地中美術館所蔵 モネ「睡蓮」

横尾忠則さん
ピカソゲルニカ

橋本麻里さん
国宝「洛中洛外図屏風

三菱1号館美術館 館長 高橋明也さん
ルドン「グラン・ブーケ」

会田誠さん
島袋道浩「起こす」

森美術館館長 片岡真美さん
ウォルフガング・ライプ「ヘーゼルナッツの花粉」




「象と鯨図屏風」は福島県立美術館に、「星月夜」はNYのMOMAに、「睡蓮」は地中美術館に、「グラン・ブーケ」は三菱1号館美術館に見に行ったときのこと。ただ作品のことだけじゃなくて、その旅や道中の思い出も含めてよく覚えてる。全部思い出深いです。


他の作品も、みんな見たくなりました。


牛腸茂雄展、島袋道浩展、どこかで見れるだろうか。ゲルニカは来日することはあるだろうか。国宝はトーハクで常設されているのだろうか。バンクシーの絵はどこに行くんだろう。ライプのヘーゼルナッツの花粉を見ることは叶うだろうか。20年かけてコツコツ集めたというヘーゼルナッツの花粉が優しい黄色で、質感も決め細やかで。花粉を入れた瓶だけでも見てみたい。テレビ越しでもとても美しかった。


旅や美術展の計画を立てられる日常はいつ戻ってくるんだろうなあ。いつごろ、どこに行けるかなあ。


解除されたら電車は混んでるし感染者数も減らないしで外出する気になかなかなれず、まだ仕事以外は大人しくしています。
いま外は雷、これからもっと近くに来そうで怖い。

カップで食べるチーズケーキ覚書。

会社の女子からスイーツのリクエストがあったので久々に作って持っていったら、予想よりかなり喜んで貰えて買いたい!と言って貰えたのでメモ。
チーズケーキ、何となくだけど、多分材料は今回この位。


【材料】パウンドケーキ型1個分
クリームチーズ125g
無塩バター 50g
ラニュー糖70g
卵2個
薄力粉120g
ベーキングパウダー4g
クランベリーラム酒漬け


生クリーム200cc
ラニュー糖5g
キルシュワッサー


【作り方】
クリームチーズと無塩バター(室温に戻す)を滑らかになるまで混ぜる。
ラニュー糖を少しずつ混ぜる。
玉子は溶き卵にして少しずつ混ぜる。
小麦粉とベーキングパウダーを振るって一気に混ぜる。
艶が出て滑らかになったらクランベリーを散らして型に入れ、180℃で40分位。竹串を真ん中に刺して何も付かなければ完成。


生クリームは泡立てて、キルシュワッサーで香り付け、ケーキに添える。


画像無いのですが、会社に持っていくのにケーキは小さめのサイコロ状に切ってカップに生クリーム、ケーキ、更に上から生クリームの乗せて蓋をしました。


特に決まったレシピも無く分量は大体の感じで作って、教えて欲しいと言われたのでこんな感じか、と数値化しました。クリーム添えないならケーキの甘味はもっと減らせると思った。でも、我ながら甘さを控えて香りを足したこの生クリームが絶妙に美味しかったです。ナカザワ 生クリーム屋さんのカロリー1/3カットフレッシュ パック、美味しい!


カップに入れたら運びやすいし食べやすくて良かったです。
ケーキにも生クリームにもお酒が入ってるのでかなり大人の味。会社なのにお昼休みにいいのか(笑)

実力か否か。

話題になっている賭け麻雀について思うところ。


知人が自分の会社の重役達に賭け麻雀に度々誘われてて毎回負けていると聞いている。誘われるのはかなり強引で断れないらしく、日の高いうちから早退して付き合ってるみたい。暗黙の了解みたいになってて、周囲も文句が言えないらしい。負けるのが忖度なのかパワハラなのか実力なのか分からないし、いくらくらい巻き上げられてるかも何だか聞けなくて分からない。多分数万円ってところなんだろう。聞いてて色んな意味でアウトだなと常々思っていたのが、今回色々あって、賭博は数万円程度なら問題ないってことになったみたい。
知人の場合、パワハラが適用されるかどうかのみ問題ってことになった。


知人が逮捕される心配は無くなったけど(と思ってて良いのか分からないけど)、麻雀仲間になったこと=パワハラ、というのは証明が難しいだろうし、今後も続いていくと思うと、話を聞いてるだけとはいえ何だかモヤモヤする。そんな不健全な遊びの習慣が無くなるのが一番良いけど。あとは実力で勝てるようになると良いけど。


私は一回も友達とお金掛けて遊んだことは無いなあ。それって普通なんじゃないのかなあ。数千円でもやっぱり非常識な気がするけどなあ。自粛中だし一番注目されてる時に、相手も悪いし、どんな理由があるのか突っ込む人達に頑張って欲しいです。


話はちょっと違うけど、その会場になってる雀荘の近くの「麻雀中にいつも出前を取ってる中華料理屋さん」に一度つれていって貰ったことがあるのだけど、炒飯以外はビックリするほど美味しくなかった。何で炒飯だけ美味しかったのか逆に謎。








追記。


元新聞記者の身内によると、昔から良くやってることらしい。だからか、新聞社の人たち静かになっちゃってるのか。罪に問われることも無さそうだし、今後も同じようにやっていくんだろうなあ。問題あると思うなあ。

記憶の彼方。

部屋の整理をしていたら出てきた、1冊の舞台用の手書きの脚本。


ずっと前に読んだきりだけど、私小説的なもので、執筆した方が愛した夜の世界の女性との記憶みたいなものだったと思われる。成就しなかった恋の話。


書いた方にとって大切なものには違いないので何とかお返しできたら良いなあと思うのだけど、封筒に書いてある何十年も前の住所に送っても届かない可能性の方が高そう。


預かって欲しいと頼まれたような気がするけど、何でだったかなあ。全然覚えてないなあ。
ずっとこのままかもしれないけど、とりあえず、まだお預かりしておきます。

立て続けに。

電子音楽の始祖、クラフトワークのフローリアン・シュナイダーと、ロックンロールの先駆者、リトル・リチャードが立て続けにお亡くなりになり、寂しい。
聴いて偲ぶ。カッコいい。



スタジオに入る時にリハの合間に大音量で聴きたいがために音源を持ち込むようになったのは、クラフトワークがきっかけだったと思う。



ロックンロール・ピアノ、カッコいいなあ。
色んなことを思い出します。


ご冥福をお祈りします。