サイババ。



サイババがお亡くなりになったそうだ。


私は彼の信者ではないけれど、彼があまり腕の良くない手品師だったとしても、彼の成した功績は意味のあることだと思うし、何かと私の記憶の端々に残る人でもある。


初めて行ったバリで、滞在中の運転手兼イングリッシュ・ガイドをしてくれたお兄さんは、いつもサイババの写真入りのネックレスをしていた。
中庭に池のある、植物でいっぱいのオープンカフェで、私が「日本でも彼は有名な人だよ」と言ったら、彼はとても嬉しそうに微笑んだ。
でも私が「彼はイスラム教だっけ?あれ?仏教?」と聞いたら、彼はサッと表情を曇らせ、「ヒンズー。多分ね」とそっけなく答えた。
ごめん、適当な日本人でごめん。


サイババに会うために何度もインドを訪れていた友人は、今どこでこのニュースを聞いているんだろう。どこかで元気にしているんだろうか。


昔、どこで買ったか覚えてないけど「なんだこれ」と衝動買いしたサイババのジャケット写真の付いたカセットテープ。
結局一回もまともに聞いてないけど、多分家のどこかにあるんだろうな。
何が録音されているんだろう。音楽なのか、説法なのか。


この機会に探して聞いてみようか。
合掌。