ミュシャ展@国立新美術館

平日休み、確定申告を済ませて、ミュシャ展@国立新美術館に行ってきました。


ミュシャ見るの久しぶり!と、心の準備もせずに入って、ものすごく巨大な絵画群の不意討ちを受け止められず(笑)


目が泳いじゃって、一旦思わず普通のサイズのコーナーに逃げちゃいました。


こちらは通常の、あのミュシャ独特の文字と美しい人と花。その中にはミュシャデザインの切手と紙幣もあって、偽物でもいいから欲しくなりました。
何でミュシャの曲線は見ていて幸せな気持ちになるんだろう。優しくて、気持ちが良くて。


知っているミュシャを見て少し落ち着いた所で、改めて最初の巨大絵画のコーナーに戻ったら、先程よりちゃんと絵が見えてきて、そこには見たことの無いミュシャの世界がありました。


スラブ民族の歴史から主題を得て制作されたという晩年の大作、「スラブ叙事詩」全20点。チェコ国外での20点の公開は初めてとのこと。


すごい。ものすごい。大きさも半端なくて、どこで描いたんだろう?とか、どうやって運んだんだろう?とか、こんな大事なものを良く貸してくれたね、とかチェコの美術館に出来た大きな空きスペースはどうなってるんだろう?とか、色々考えてしまいました。


そしてそこに描かれた大勢の人たち。


栄光があり、戦いがあり、宗教があり、スケールが壮大で、吸い込まれてしまいそうな迫力がありました。そしてこんなにも大きくても揺るがない、計算され尽くした構図。本当に圧倒されました。


ポスター画とは全然違う、ミュシャがパリで大成功した後に、完成までの長い期間集中して描いていた「スラブ叙事詩」。
華やかさの対極にあるような、強烈に描き込まれている人々の思い。
ものすごいものを見てしまった。


今回、まさかこんなにすごいものを見ると思っていなかったので、本当に驚きを持って見ることができて良かった。


これは必見!