「天下を治めた絵師 狩野元信」@サントリー美術館

台風だから空いてるかと思った上野の森美術館、入場80分待ちって。最近テレビで宣伝してたからかな。みんな怖いものが見たいらしい。


瞬時に別日に出直しを決定し、上野動物園に寄り道して、ぐだぐたしてるパンダと雨をもろともせず歩き回る鹿と雨のために暗くてよく見えない展示室の鳥を見て、その後「天下を治めた絵師 狩野元信」@サントリー美術館に行ってきました。


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狩野派の2代目、元信は「真体、行体、草体」の3画体を生み出してマニュアル化し弟子に伝えて工房で作品を描いていたらしく、弟子もパトロンも多く居たそう。
自身も優れた絵師で、弟子も指導して、主催者として集団的な作画活動を実現した方。どんな人だったんだろう。
「真、行、草」の名付け方が素敵。


山や木は形式的だったように感じたけど、鳥、麝香猫、獅子等の動物や花は生き生きして、絵巻や扇絵から仏画まで、幅広く楽しめました。


中国の名家達の作品もあり、漢文の書にうっとり。どれだけの準備と集中力で書いてるんだろう。


あまりにもゆっくり見すぎて、夜は友人の新しいバンドのライブに行くつもりだったのに間に合わなくなってしまいました。台風でも見たいと思って楽しみにしていたのにごめんなさい。次回必ず。