「フジコ・ヘミングの時間」見てきました。
『人生とは時間をかけて私を愛する旅』
どれだけ絶望しどん底をさ迷ったかはかり知れませんが、その言葉通り、人生を諦めずに歩んできたから今のフジコ・ヘミングのピアノの音色や生活があるんですね。ピアノ、風景、アンティークの家具、猫や犬たち。彼女自身の佇まい。素敵です。
冒頭の言葉を今までの人生で実感しそんな風に生きてきたから、波乱万丈の芸術家は大勢いても唯一無二のフジコ・ヘミングなんだと思いました。
ノスタルジックで美しくて優しい。
時間をかけて全てを受け入れたのかもしれません。そんな風に感じました。
子供の頃の絵日記も細かく描かれていて可愛かった。
世界各国でのコンサートでは、コンディションの悪い、誰にも弾かれてないようなピアノに出会うこともあるそうで、これは持ち歩けない楽器だからこその苦労ですね。フジコ・ヘミング程のピアニストが未だにそんなピアノを弾かなければならないことがあるとは驚きです。本人は鳴らないピアノに苦労して、聴いて欲しくない、弾きたくないと思うこともあるかもしれないけど、そのピアノにしてみたら、長年大切にされてなかったかもしれないけどフジコ・ヘミングによってまた命を吹き込まれたなら良かったし、それをきっかけにまた誰かに弾いてもらえるようになったかもしれない。
生のフジコ・ヘミングのピアノの音を聞いてみたいです。ピアノがベストコンディションでなくても、その時のライブを聞いてみたい。とはいえもちろん言うまでもなくベストコンディションに越したことはありません。もちろん。
丁度明日から申込始まる。
チケット取れるかなあ。取れます様に。
- 作者: フジコヘミング
- 出版社/メーカー: 暮しの手帖社
- 発売日: 2018/06/23
- メディア: 単行本
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