『ちいさな英雄―カニとタマゴと透明人間―』観てきた。

スタジオポノック短編劇場『ちいさな英雄―カニとタマゴと透明人間―』を観てきました。前情報はほとんど入れてないので見たままの感想です。


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水の中に住む兄弟が厳しい自然と弱肉強食の世界を生きる米林宏昌監督『カニーニカニーノ』。
カニの兄弟と思ったら、カニカニで出てきていた。小さい人なのかな?超リアルな所とアニメらしい絵の重なりが違和感ある部分も冒頭にあったけど(狙ってたのかもしれない)、アリエッティのような映像美!そして魚はトラウマレベルに本当に恐ろしかった。実際の川魚が人間に対してあんな巨大でなくて良かった。


卵アレルギーによりたびたびアナフィラキシーショックに陥る息子と母の日常を切り取った、百瀬義行監督『サムライエッグ』。
かぐや姫を彷彿とさせる優しい絵の雰囲気と動き、躍動感溢れるダンスシーン、アレルギーの湿疹が出るシーンの表現も辛そうでスゴかった。
教育的要素もあり。


存在感も重さも失った透明人間が孤軍奮闘する山下明彦監督『透明人間』は、単独でもう一回見たい!長い尺でおかわりしたい!と思いました。ここの小さな英雄は透明人間だけど、彼の救った赤ちゃんも、透明人間の男を救ったと思う。そして途中で出てくる盲目の男?は何者だったのか。田中泯は声だけでもすごい存在感。バイクの疾走感、中田ヤスタカが刻む音、世界観、かなり好き!次回作が楽しみです。


3本見終わった後のエンディングも秀逸で、木村カエラの曲も可愛かった。
そして「感謝 高畑勲」というエンドクレジット…………


終わってから表に出たら、同じ回に見終わった子供たちが早速歌を口ずさんでいました。


平和でした。