伊藤若冲展@福島県立美術館

春の雪がちらつく中、「東日本大震災復興祈念 伊藤若冲展」@福島県立美術館に行ってきました。


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枯れたような蓮池の片隅に浮かんだ蓮のつぼみ。


本展の監修をされた狩野博幸氏が、東日本大震災の後に見たこの「蓮池図」から若冲の京都の復興への願いを感じて、東日本大震災の復興に準えて今回の展覧会の開催に至ったそう。


震災で失ったもの、そこからまた生まれてくるもの。自然も人も巡っていく。
天明の大火によって家もアトリエも失った若冲が、そんな再生の思いを込めて描いたかもしれない「蓮池図」をはじめ、「象と鯨図屏風」、「隠元豆・玉蜀黍図」、「猿猴捉月図」、「雪中雄鶏図」、「百犬図」、「布袋唐子図」、「象図」等々、リアルなものから愛嬌たっぷりな可愛らしいものまで約100点、様々な若冲を見ることが出来ました。素晴らしかった!


絵以外にも、当時の絵師が使用していた顔料の展示もあり、これが鮮やかでなんという美しさ!当時でもどれだけ貴重だったことでしょうか。重要文化財武雄市重要文化財にも指定されている顔料、こちらも一見の価値あり!でした。


震災の後、復興してる部分はあれどまだまだ元通りという訳にはいかなくて、報道被害からの風評被害も払拭されてなくて大変、と地元の方に聞きました。


旅行先で、バスも電車もなくてタクシーは乗り合いで時間が決まってたりして、観光地でも車がないとちょっとどうしようもない所や、せっかく人が集まるところにどこにでもあるようなものしかないような所もあるなか、福島はどこかに行くと「そこにしかないもの」が色々あって楽しくて飽きないし、車が無くても電車の本数が少なくても、バスやタクシーがあって移動しやすくて観光もしやすい。お酒や食べ物も美味しくて色んな楽しみ方が出来ます。また行きたいです。


福島がもっと元気になりますように。