「中島敦展ー魅せられた旅人の短い生涯」@神奈川県立近代文学館

姉と「中島敦展ー魅せられた旅人の短い生涯」@神奈川県立近代文学館に行ってきました。


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すごく楽しかった!


「弟子」の自筆原稿叢書は昔買って宝物だけど、「山月記」と「弟子」の他は読んだことがなくて、あとは若くして喘息で亡くなった事位しか知らなかったのです。


文字がとても美しいので、眺めては「こんなに美しい文字を書くなんてどんな人なんだろう」と想像していたのですが、なんて優しさのある家族思いの楽しい人だったんでしょう!靴下を「左右」でなく「前後」で履き間違えるなんて、なんて可愛い人なんでしょうか。赴任先のパラオから長男に宛てた平仮名いっぱいのおとうちゃんからの絵ハガキ。あんなに子煩悩だったんだ。
結婚前に奥様に宛てたラブレター、「こんな私で良いのか?」「覚悟はあるのか?」と、あんな達筆で何度も念を押して。素敵です。


2人の継母とはあまり折り合いが良くなかったようでそこは大変そうだったし、喘息にも悩まされ、パラオでは息子さんに「でんぐねつにならないでね」とハガキ貰ったのにデング熱になったり、最後は喘息で33才で亡くなり、紆余曲折があり、作家としては生前には2冊しか刊行出来なかった。短い作家人生だったけど、あんなに人間味があって素敵な人だったんだ。改めてファンになりました。


そして自筆原稿叢書、買ってしまいました。
「李陵・司馬遷」の定本篇と図版篇の2冊セットで中島敦が描いた絵ハガキ付き。定本篇を読みつつ原稿を眺めては、感嘆のため息です。
これで2500円は価値ありすぎ!


文豪ストレイドッグスとのコラボのクリアファイルは、入り口から始められる21問あるワークシートを埋めて受付の方にお見せすれば貰えます。可愛いです。


それから、バケモノの子のキャラクターもいました。録画して見てないから見よう。


何とかもう一回行きたいです。


ところで、探してみたらこんな本もありました。
知らなかった。迂闊でした………
再販されないかなあ。


中島敦 父から子への南洋だより

中島敦 父から子への南洋だより