半年振り位に都内在住の姉と会い、ロンドン・ナショナル・ギャラリー展@国立西洋美術館へ行ってきました。
チラシを見て「ひまわり」があることだけは分かっていたけど、予約もしてもらって何の前情報も仕入れずに行ったら、ポッティッチェリ、レンブラント、フェルメール、エル・グレコ、ターナー、コロー、ラトゥール、カミーユ・ピサロ、ルノワール、ドガ、モネ、セザンヌ、ゴーギャン等々、みんなさりげなく展示されていてビックリしました!
この中で特別扱いしていたのはゴッホだけ。オリンピックイヤーだから、世界中からのお客さんを見込んで力が入ってたのかも、と姉の弁。納得!
気になった絵の一部メモ。
ヤコボ・ティントレット「天の川の起源」
神々の王ユピテルが息子ヘラクレスに永遠の命を与えるために、寝ていた正妻ユノの乳を飲ませようとしたところ、 ヘラクレスが乳を強く吸ったので、ユノが驚いて目を覚まし、ユピテルがヘラクレスを急いで引き離そうとしたために母乳が天空に飛び散り、乳の道ができた……というMilky Way(天の川)の起源が描かれたこの絵を良く見ると、まるで無重力のような空間なのですが、描かれたのは1575年です。
確かに重力を感じさせない宗教画も多々存在するけど、良く考えたら何でそんな想像力が働くんだろう。誰から始まったんだろう。
フェルメール「ヴァージナルの前に座る若い女性」
フェルメールには珍しい自然光ではない光。フェルメールの青の色。この絵と対をなす自然光の中に立っている女性はロンドンに展示中。
ヘリット・ファン・ホルトホルスト「ボヘミア王妃エリザベス・ステュアート」
『Queen of Bohemia 』と刻まれた柵とバラ。
エル・グレコ「神殿から商人を追い払うキリスト」
エル・グレコ!やっぱりこの絵からもじわじわ出てた。出ちゃってた。何なんだ。
フランシスコ・デ・スルバラン「アンティオキアの聖マルガリータ」
伝説の聖人マルガリータのそばにドラゴンが彼女を狙っているようなのに、彼女は落ち着いた表情で、手に聖書と杖を持ち麦わら帽子に当時の衣装を纏い、サンダル?から見える素足が白くて。初めて見る絵でしたが、その表情、質感に惹かれました。
ラトゥールのばら、レンブラントの自画像、モネの睡蓮、ルノワールの少女、ドガの踊り子、ゴーギャンの花、ゴッホのひまわり。
凄い展覧会でした。こんな展覧会、コロナが無かったら混みすぎて多分具合悪くなってたと思う。
ゆっくり見れて本当に良かったです。
久しぶりの大型展覧会、堪能しまくり。