実家の外壁が崩れたり、庭の土がふかふかになっていたけれど、そこまでひどいとは思わなかった。
実家の診断は「半壊」だったって。
思ったよりもひどかったみたい。
梅雨明けには修繕工事に入るそうだけど、今まだ余震が続く中、大丈夫なんだろうか。
両親は、「まあみんな同じだし、もっとひどい人もいるし」というし、心配したところで大したことも出来ないのだけど。
せめて、早く余震が収まって、不安な日々が終わりますように。
虚しい
高校の同級生から、10数年振りに連絡がきた。
彼女はとても声の可愛い、フワッとした雰囲気のお嬢様だったけど、彼女が恋に悩んでいたときに相談に乗っていたら、絶壁でいきなり「一緒に死んで!」と腕を引っ張られた事があった。
彼女の一瞬の気まぐれの巻き添えで死ぬなんて困るので、それからは何となく警戒して、高校卒業後しばらくは連絡を取っていたものの、疎遠になっていたのだ。
それで、今回は久しぶりに何の話かと思ったら、「周囲が誰も守ってくれず、何もかもうまくいかなくなって精神を患い、仕事も出来ないので地元で一人で生活保護をもらって生活している。結婚して誰かに養って欲しいし、婚活の為にも東京に住みたいけど引っ越すお金が無いから泊めて欲しい(?)」という事らしかった。
それから彼女は、貯金の有無とか家賃などを探ってきた・・・
色々あって大変だったんだなとは思うけど、彼女の一番の問題は、病気とは関係ないところにあるように思う。
うちは事情があって泊めてあげられないし、みんなそれぞれの生活があるから思い通りにならないのは当たり前だし、仕方ないんじゃないかな。まあ気楽にね………と言うに留めた。
虚しい。ああ虚しい。
サイババ。
サイババがお亡くなりになったそうだ。
私は彼の信者ではないけれど、彼があまり腕の良くない手品師だったとしても、彼の成した功績は意味のあることだと思うし、何かと私の記憶の端々に残る人でもある。
初めて行ったバリで、滞在中の運転手兼イングリッシュ・ガイドをしてくれたお兄さんは、いつもサイババの写真入りのネックレスをしていた。
中庭に池のある、植物でいっぱいのオープンカフェで、私が「日本でも彼は有名な人だよ」と言ったら、彼はとても嬉しそうに微笑んだ。
でも私が「彼はイスラム教だっけ?あれ?仏教?」と聞いたら、彼はサッと表情を曇らせ、「ヒンズー。多分ね」とそっけなく答えた。
ごめん、適当な日本人でごめん。
サイババに会うために何度もインドを訪れていた友人は、今どこでこのニュースを聞いているんだろう。どこかで元気にしているんだろうか。
昔、どこで買ったか覚えてないけど「なんだこれ」と衝動買いしたサイババのジャケット写真の付いたカセットテープ。
結局一回もまともに聞いてないけど、多分家のどこかにあるんだろうな。
何が録音されているんだろう。音楽なのか、説法なのか。
この機会に探して聞いてみようか。
合掌。
サクラ、桜、歩く。
桜を見に、中目黒へ。
中目黒でゆっくりお花見をして、ゆっくりランチして、恵比寿まで散策して、そのまま勢いで渋谷まで歩いた。
裏道の桜も満開でキレイだった。
今年も桜を見れたことに感謝。
再会。
太陽のような人達と、再会。
こんな時だけど、元気を出して。
ここは平和だ。
帰郷
地震と津波の影響で実家に帰る術が無くなってしまっていたけど、やっとレンタカーが借りられたので、姉と姪っ子達と共に茨城に帰郷してきた。
北上するにつれ、車道にはアスファルトのパッチワークが増えていき、崩れた屋根を覆うブルーシートが増えていき、ぐちゃぐちゃになったまま通行止めの道路があったりして、当たり前なんだけど、大地震が本当に来たんだなと改めて思った。
実家は少しだけ建ち位置がズレて、床が歪んで、あの重たいアップライト・ピアノが勝手に15cm位移動していて、庭や外壁に亀裂が入ったり、カチカチだった庭の土がフカフカになったりしていた。
海岸沿いには瓦礫が山積みされていて、ぐちゃぐちゃに壊れた舟や車や建物があった。
東北の事を思えばまだ町が残ってるだけ良かったと言えるのかもしれないけど、良く知る場所のこんな姿を見るのは、やっぱりショックだった。
でも、そんな状態の街中をもう子供達が自転車乗り回してたり、もう「みんな一緒なんだから、贅沢なんて言っていられません」とか「戦争体験してるから平気」なんて言って復興に努め日常生活を続けようとしていたのだった。
日常を続ける事が大事なんだね。日常って大事だ。
アルブレヒト・デューラー版画・素描展
アルブレヒト・デューラー版画・素描展@国立西洋美術館へ行ってきました。
神様も月も太陽も天使も、人間のようでいて、美しくもあり、恐ろしかった。
「昔々、神様が人間とともにお歩きになっていたころ」というような書き出しで始まる北欧の物語を読んだ記憶があるけど、その時代は、こんな風景だったのだろうか。
もっともっと時間をかけて見たかったなあ。
ゆっくり見たけど、もっと見たかった。
金欠と、勉強中につき、カタログはおあずけ。
絶対すごく楽しめそうなのに。
カタログにはA3ポスターもついてて、素敵過ぎる。
絶対買うから、売り切れないで。頼む。お願い。
旅日記も必読の書。
- 作者: デューラー,前川誠郎
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2007/10/16
- メディア: 文庫
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「阿留辺幾夜宇和」
という書が飾ってあり、私たちが「海の家」と勝手に言っている、下北沢みん亭の2F。
ここで、餃子とメンマをつまみに飲むビールは幸せ!
あ〜、寛ぐ。