ゴッホ展@国立新美術館



行ってきました!


混んでたけど、閉館ギリギリまで居たのでゆっくり近くで見ることが出来ました!


ゴッホだけじゃなくて、ゴッホに影響を与えた画家の作品やゴッホのエッチング、再現されたゴッホの部屋も黄色い家の絵と共に見れて、良かったです。


一番好きだったのは「マルメロ、レモン、梨、葡萄」。
自らペイントを施したという黄色くてシンプルで分厚い額縁の中に、沢山の黄色を重ねて描かれた黄色い静物画。


暖かくて優しくて、美しかったです。

「じゃがいも」「タマネギの皿のある静物」「サン=レミの療養院の庭」「ヒバリの飛び立つ麦畑」等を見ながら、ゴッホの描く植物はやっぱり好きだなあ、と改めて思ったりしました。


なんというか、溢れる感じが。


行けて良かった。

昔話



高校時代のセンパイに、卒業して何年も経ってから言われた言葉があまりにも素敵で、
たとえ私がこの世に一人きりみたいな気持ちになることがあっても、生きていけると思った。


その時に、はっきりそう思った。


それからまたずいぶん月日が流れたけれど、今までも、これから先も、ずっと心のどこかでその言葉に守ってもらえるんだと思う。


感謝してます。

茨城県立陶芸美術館



父の調子もお天気も良かったので、ドライブがてら両親と茨城県立陶芸美術館まで行ってきました。


入口のエレベーターでちょっと待っていてあげただけなのに見知らぬご家族から企画展のチケットを頂いてしまいました。嬉しい!


企画展「人間国宝と古陶ー対峙する眼と手」では人間国宝34名もの方々の作品がゆったりと並び、みんなさすがに逸品揃いという感じだったけど、その中でも特に印象に残ったのは富本憲吉。
デザインと色がとにかく可愛くて、六角形や四角形の蓋付きの陶器の箱は、大変な貴重品だということも忘れて普通に欲しくなりました。


でも、ミュージアムショップに富本憲吉の大皿が売っているのを見たら、570万円もしていた。そりゃそうか。絶対無理じゃん(笑)


常設展には、ちゃんと板谷波山のコーナーもあり、派手な作品ではなかったけれど本当に本当に美しかったです。写真を見たらステキなおじ様でカッコイイ!あんなにカッコ良くてしかも天才だなんて、どういうことなんだ!


時間が無くて行けなかったけど、次回は絶対に波山記念館にも行きたいなあ。富本憲吉も、もっと見てみたい。


素敵な作品と作家と出会えて、芸術の秋を満喫。

HAZAN [DVD]

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立ち直る事と、クリーンで居続けるのは別のこと



ドラッグの話ですが。
中毒に陥ってしまって、抜け出そうとしている人たちの話ですが。


みんなが助け合って「今日はガマン」を毎日毎日繰り返して、そうやって一歩ずつガマンを積み重ねて。
でも中には失敗する人がいて、死んじゃう人がいて、自ら命を落とす人がいて、それを目の前で見届けててもやっぱり欲しくなったりして、本当に辛いらしい。


誘惑に負けそうなとき、「意志の力」なんて関係無くなっちゃうらしい。




ガマンしてることと忘れることは、根本的に全然違うんだよね。


何かをずっとガマンし続けるのって、ホントにホントに苦しいし辛い。
ドラッグじゃなくたって、苦しいし、辛い。


でも、クリーンで居続けることを一歩ずつ積み重ねるしかないのなら、どうかそれを続けていけますように。


そしていつか、ガマンしていることすら忘れることが出来ますように。

二科展



毎年恒例の二科展!
母の教え子さんが写真を出展していて毎年招待状を送ってくださるので、いつも楽しみにしています。


でも、その方が最近体調が思わしくないらしく車いす生活をされているそうで、そろそろ写真は無理かも…などと聞いていたので、今年も無事に招待状が届いて嬉しかった!
日曜日の朝から、チイと行ってきました。


とにかくボリュームが凄いので、写真に一番長く時間を使い、絵画はいつも楽しみにしている人だけさくさくっと見て、彫刻はゆっくり見てきました。


写真は「撮ってみたい!」 と思うし、彫刻も「面白そう!」と思うのに、絵画はやっぱり見る専門です。


ていうか、全部見る専門か(笑)


やっと、夏の終わりの風が吹いてきたかな。

当方ギタリストに非ず



専門外だけど持っている、元は白いギターだったのに、ギタリストに貸したら色もパーツも変えられて別物になって戻ってきた、世界に一本だけの、うちの山吹色のギター。


ずっと仕舞いっぱなしだったのでたまには弾いてあげようと思い、弦も張替えてスタンドに立てて置いてみたら、何だか可愛くて急に愛着が湧いてきた。引っ越しのごたごたの中、楽器類はずいぶんと人にあげてしまったけど、このギターはそういう気持ちにはなれずに持っていたので、手放さなくて良かった、と思う。


評判も上々で、うちに来た女子が可愛い!!と写真を撮っていったりする。
でもせっかくこんなに可愛いギターなのに、高校生の頃に譲り受けてからずっと持ってるのに、いつまで経っても私のギターの腕はあんまり進歩がないのだった。
私がこのギターに命を吹き込める日は来るんだろうか、、、今のレベルから脱することが出来る気が全くしない。




ふがいない持ち主でごめん。ギタリストじゃないからなあ。
でも大事にするよ。

直感

だいたいね、「なんか変だ」と思ったら、やっぱりおかしいんだよ。


「なんか変だ」と思ったら、ちゃんと冷静になって「なんか変」の原因を突き止めなくちゃ。


そういうことなんです。ああ、やだ。もう。

銀河鉄道999!

BS2でやっていた銀河鉄道999、懐かしさがありつつも結構忘れていたので、新鮮な気持ちで見ました。


劇場版999のナレーション、城達也がやっていたんですね。うっとり。最後のナレーションが素敵過ぎました。


「いま、万感の思いを込めて、汽笛が鳴る。
いま、万感の思いを込めて、汽車が行く。


ひとつの旅は終わり、また、新しい旅立ちが始まる。


さらば、メーテル
さらば、銀河鉄道999


さらば、少年の日。」


じーん、、、、、(感涙)




このナレーションに続くテーマ曲がまた、めちゃくちゃイイんだな!ゴダイゴ、カッコ良すぎるでしょ!ミッキー吉野のキーボードソロも最高過ぎ!


テレビアニメ版のあの時代の雰囲気もたまりません。


メーテルやキャプテンハーロックはやっぱり憧れの存在です。


良いものを見ました。


でも気付くのがちょっと遅かった。再放送は、無いか、、、

コイン

ちょっと前回の続き。


子供の頃に抜けた歯を、「投げた記憶」と「枕の下に入れた記憶」。


何故両方あるんだろうと気になり母親に確認してみたところ、歯を投げたのは覚えているけれど、枕の話は知らないとのこと。


ハンカチで抜けた歯を包んで白い枕に忍ばせた記憶、、、あれは病院での記憶だったらしい。


誰だろう、、、


やっぱり一番濃厚なのは、遠くへ行ってしまってから入院中の私に手紙と外国のコインを送ってくれた、ボランティアのお姉さんだろうか。



それとも、担当でもなければ何科の先生かも知らなかったけどいつも様子を見に来てくれて遊んでくれて、お姉さんが作ってくれたという可愛い人形をくださった若い先生かもしれないし、
やっぱり担当でもなく何科の先生かも分からないけどしょっちゅう様子を見に来てくれていた、声が大きくて背が高くてひょろっとした先生かもしれない。


自分が陸上大会で勝ち取ったメダルを惜し気もなく私に渡してくれたインターンの先生かもしれないし、
すばらしいけんだまの技を教えてくれた器用なインドネシア人の先生かもしれない。



異動されるときに手紙で本当に大切な事を教えてくれた、大好きだった看護師さんかも。




コインの謎は確かめる術も無いけど、親切にしてくれたみーんなに、覚えてます、ありがとう、と伝えられたら良いのになあ。

秘密の人



子供の頃、床下や屋根裏に住んでいる何かの存在があった。


例えば、上の歯が抜けると軒下に、下の歯が抜けると屋根の上に歯を投げておまじないをしたし、またあるときには抜けた歯をハンカチに包んで枕の下に入れておくと、「秘密の誰か」が歯と引換に外国のコインを置いていってくれるのだ。


歯を投げた日には、自分のあの歯は今ごろ誰が何に使っているんだろうとドキドキしたし、枕の下に歯を忍ばせているときには「絶対寝ないで会えるまで起きていよう」と頑張ったりした。


物語や歌の世界を信じて、人間に見られてはいけない秘密が身近などこかに広がっていると信じていた。


実際には会ったことも見た事もないけれど、そんなふうに人と関わりのある「小さい存在」は、私が子供の頃には身近なものとしてあった。




何でこんなことを思い出したかというと、ジブリの新作「借り暮らしのアリエッティ」を見てきたから。




作った人は、この話が全然好きじゃなかったのかもしれない。理解出来ないかったのかも。


原作は、こんなに後味の悪い話なのかなあ。そんな、まさかね。


床下の小人たち―小人の冒険シリーズ〈1〉 (岩波少年文庫)

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