危うい判断。

今回はちょっとだけ真面目な話ですが、NHKスペシャル人工知能 天使か悪魔か 2018」の録画を見ました。


人工知能、色々楽しいことも便利なこともあるはずなのに、このテーマのNスベは毎回そういう方向では作られてない感じで、今回もいくつか使い方が危ういのがありました。


シカゴ警察では、犯罪に関係する人を人工知能に弾き出させた結果、加害者か被害者かは分からないけど犯罪に関わるらしいと監視対象になった人がそこに住んでいられなくなるほど追い詰めてる。ちょっとひどい。


それから、アメリカの病院で、心臓病の人に心臓移植した場合、心臓移植しなかった場合に比べて、10年後の生存率がどれくらい上がるかを人工知能に判断させて、上昇率だけをみて心臓移植手術の優先順位を決めていく、というものが怖すぎた。


心臓移植を希望する67才の方の手術をしない場合の10年後の生存率が6.5%、手術した場合が39%と予測され、上昇幅が32.5%。


同じく心臓移植を希望する74才の方は、手術しない場合が0%、手術した場合が42%で、上昇幅が42%。


AI が弾き出した上昇幅だけをみて手術の必要性を判断するため、67才の方は心臓移植を受けられず、74才の方は心臓移植を受けることが出来た。


74才の方が元気になられたのは良かったね、と思うけど、上昇幅だけで決めることにすごーく違和感。
例えば手術しない10年後の生存率が20%、手術したら50%と診断されたら上昇幅30%で低いから手術してもらえないんだよ?このままだと80%死ぬ、手術すれば半々、と言われてるのに、どんなに待っていても手術は受けられないんだよ。手術可否の線引きが40%だったとしても、±5%なんて誤差の範囲だと思うし生存率じゃなくて上昇幅だけで決めてるのがまた怖い。


心臓移植に使える心臓が足りないのは分かる。
年齢で簡単に決めるのも違うと思う。
でもこんな簡単に単純に決めることになった理由は何なんだろう。楽だから?他人事だから?考えたくないから?


人工知能が発達してすごく便利になると思うけど、使う人、決定権のある人の価値観とか人間性で命に関わることや人権に関わることが決められてしまうのはとても怖い。


こんな変な制度が日本に入って来る前に、命に関わるような変な制度は規制するような法律が先に必要なのでは。

余談。

旅行中、いくつか温泉にも入ってきたのですが、生まれて初めての恐ろしいことがありました。


血を吸うヤツにやられそうになりました…


温泉の脱衣所で髪を乾かしていたその時、足首に何か当たった感じがしたので見たらヤツがいました。


びっくりして足踏みしたらポロッと落ちたのですが、その瞬間、ヤツは滅茶苦茶じたばたして、ものすごいスピードで逃げていったのでした。


「キャーーーーーーー!!!」と、ヤツの声が聞こえた気がした。


怖いのはこっちだよ!!キャーはこっちのせりふ!
実際は驚きすぎて無言でしたが。


血も出てなくて何の痕も残ってなかったので吸われずに済んだっぽいです。


実家は田舎なのに今まで1度も出会ったことが無かったので、旅行中に、しかも温泉の脱衣所で遭うなんてすごくショックだったけど、あんな逃げ方をするなんて、すごい勇気で挑んでたのかもしれない。二度と会いたくない。


同じ脱衣所の隅に、一人のおばさまが自分の部屋を作ってた。
備品の座布団をいくつか並べてバスタオルを敷いて持ち込みの枕を起き、備品の扇風機を近くにセットして枕元に本を起き、持ち込んだラジオ?で「長崎は今日も雨だった」を流して、「おはようございます」と爽やかに挨拶され、温泉に消えていった。
そのおばさまが脱衣所の窓も開けたらしい。(連れが目撃してた)
そこからヤツは入ってきたに違いない。
日帰りで朝風呂に来たお客さんのようだったけど、自分の家じゃないんだから、温泉の脱衣所に自分の部屋ってダメでしょ…
貸切り状態ではあったけど…


そんなことしてると、ヤツにやられるよ………怖



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この子は、そんなことは知ったこっちゃない南知多の無防備な猫。

プチ打ち上げ。

さくらももこの故郷、清水の魚市場にある「ととすけ」にてプチ打ち上げ。


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マグロ美味しかった!!
甘辛で、ちょっと名古屋の手羽先と味付けが似てる感じ。


そして虹の欠片を見ました。


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このあともっとはっきりした二重の虹とか半円のきれいな虹も見ましたが、ちゃんと撮れてなかった。
(これもちゃんと撮れてるとは言わないか)


プチ打ち上げとは言ってたけど、このあと連れが具合悪くなり、真っ直ぐ帰りましたとさ。
珍道中、お疲れ様でした!

「ハピネス~明日の幸せを求めて」@名古屋ボストン美術館

「ハピネス~明日の幸せを求めて」@名古屋ボストン美術館に行ってきました。


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名古屋ボストン美術館は、なんとあと1ヶ月足らずで閉館することが決まっているそうです。
20年の感謝を込めて、最後のテーマが「ハピネス」とのこと。


愛が見える日常の情景から理想郷、袱紗や打ち掛けの刺繍、寿の書、メリーゴーランド、シヴァ神、ハートモチーフ等々、日本美術あり洋画、出土品まで盛り沢山でした!


奇想の画家、と呼ばれた曾我蕭白の幻の襖絵《琴棋書画図》は、この展覧会の為に修復された初出だそうです。紙本墨画って、どうやって修復するんだろう。風化してほとんど絵が見えなくなっている日本画とか見たことがあるし修復出来ないのかと思ってました。それとも墨はそのまま、土台の修復?調べてませんが、どちらにしても修復の技術、すごいですね。今度調べてみよう。


収蔵当初の題名は「仙人」だったのが、後に現在の題名に変更された。なぜ変わったかはわかっていないそう。屏風の状態になっていたのを修復したら襖だったことがわかり、もう一枚間に絵があることが分かったとのこと。
中国で文人、士大夫が嗜むべきとされた四つの芸「琴棋書画」が割りとラフな感じで描かれているのですが、「棋」が見当たらない。立っている仙人?の手元が長円形に白く空白になっているのですが、立ってたら棋は指せないし、無くなっている部分にちゃんと描かれているのかもしれないし、色々と謎でした。面白かった!この展覧会が終わったらどこに行くんだろう。


右側
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左側
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「幸せ」を最後のテーマに掲げた名古屋ボストン美術館が2018年10月8日をもって閉館するのは残念ですが、あと少しの間、色んな幸せを見に行けます。
金山駅からすぐで行きやすいです。
見に行って良かった!

ニワトリと御神木。

放し飼いの強そうなニワトリが所々にいました。


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樹齢1000年以上の大楠はとても神々しかった。


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雷雨予想だったけど青空。


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熱田神宮は敷地内と外の空気の全然違う、神秘的な所でした。ニワトリは怖いけど、神様の使いなんだって。

知多半島。

台風の直後、知多半島の天気予報は雷雨。



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ホテル近く、海前の山の上にある荒熊神社。



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上まで上ってみました。



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つぶて浦。



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羽豆岬の特大あさり焼、絶品でした。
それから関東とは全然違う、釜揚げしらすと、しらすの佃煮と大葉と鰹節が乗っているしらす丼は、真似したいと思った。関東版より好きかも。画像はありませんが。


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地元の人達は穏やかで、観光客に優しい所でした。
雷雨の予報も外れて良かった。

中田島砂丘へ。

浜松の中田島砂丘へ向かいました。


目的地のバス停で降り損ねたので、バスの運転士さんが教えてくれた道に向かったら「この先は何にもないよ」と地元の方が教えてくださり、「何にもない砂丘を見に来た」と言ったらああそれなら、という感じでしたが……


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この先に本当に砂丘はあるんだろうか………


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何か見えてきましたが………


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行き止まりに謎の施設がありました。何だろう。ウォータースライダーみたいでしたが娯楽施設では無さそうだし、何の施設なのかも分からず砂丘の気配も無く通り抜けも出来ず、結局戻り、同じバスの運転士さんにまた会ったので砂丘は無かったと言ったら「前は行けたのにごめんなさい」と謝られました。地元の方は逆に知らない、ということもあるかも。謎の施設の事も聞かなかった。これはこれで面白かったので良いです(笑)


そうこうしてるうちにようやく砂丘に着きました。




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防波堤の工事中でロープが張ってあり、ちょっと残念でしたが仕方ない。舗装された道路から比較的近いのに海亀が産卵にやって来る砂浜なんだそうです。


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防波堤が完成したらどんな景色になるんだろう。
ロープが外された風景をまた見に来たいです。
変わらず海亀がやって来る場所でありますように。

『ちいさな英雄―カニとタマゴと透明人間―』観てきた。

スタジオポノック短編劇場『ちいさな英雄―カニとタマゴと透明人間―』を観てきました。前情報はほとんど入れてないので見たままの感想です。


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水の中に住む兄弟が厳しい自然と弱肉強食の世界を生きる米林宏昌監督『カニーニカニーノ』。
カニの兄弟と思ったら、カニカニで出てきていた。小さい人なのかな?超リアルな所とアニメらしい絵の重なりが違和感ある部分も冒頭にあったけど(狙ってたのかもしれない)、アリエッティのような映像美!そして魚はトラウマレベルに本当に恐ろしかった。実際の川魚が人間に対してあんな巨大でなくて良かった。


卵アレルギーによりたびたびアナフィラキシーショックに陥る息子と母の日常を切り取った、百瀬義行監督『サムライエッグ』。
かぐや姫を彷彿とさせる優しい絵の雰囲気と動き、躍動感溢れるダンスシーン、アレルギーの湿疹が出るシーンの表現も辛そうでスゴかった。
教育的要素もあり。


存在感も重さも失った透明人間が孤軍奮闘する山下明彦監督『透明人間』は、単独でもう一回見たい!長い尺でおかわりしたい!と思いました。ここの小さな英雄は透明人間だけど、彼の救った赤ちゃんも、透明人間の男を救ったと思う。そして途中で出てくる盲目の男?は何者だったのか。田中泯は声だけでもすごい存在感。バイクの疾走感、中田ヤスタカが刻む音、世界観、かなり好き!次回作が楽しみです。


3本見終わった後のエンディングも秀逸で、木村カエラの曲も可愛かった。
そして「感謝 高畑勲」というエンドクレジット…………


終わってから表に出たら、同じ回に見終わった子供たちが早速歌を口ずさんでいました。


平和でした。

「エドワード・ゴーリーの優雅な秘密」@八王子夢美術館。

最終日に見てきました、「エドワード・ゴーリーの優雅な秘密」@八王子市夢美術館!


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「どういうわけか、人生におけるわたしの使命は、人をできるだけ不安にさせることなんですよ。人はみんなできるだけ不安になるべきだと思うんです。世界というのは不安なものだから。」


と言っていたというゴーリーの世界は、本当に不安で、優雅でした。


人や生き物だけでなく、壁紙や絨毯、空、服の布の模様に至るまで細かく細いペンで書き込まれていて、圧巻の美しさでした。


猫が好きで、猫をひどい目に遭わせる絵は描かなかったそう。自画像にも空飛ぶ猫(というより浮かんでる猫……)を沢山書き込んでいて愛を感じました。


意味深な作品や、実話を元に書かれた救いのない本や、子供が悲劇的に描かれてる作品も沢山あり、ゴーリーというと暗い作品のイメージがあるけど、改めて、それだけじゃなかった。
丸ごと堪能しました。行けて良かった。


うろんな客

うろんな客


ちなみに八王子市夢美術館の次回の展覧会は、
王立宇宙軍 オネアミスの翼展  SFアニメができるまで」
2018年9月14日(金)から。
何故今?何かあるのかな。


前回の「猫の浮世絵展」もここに書きそびれたけどだいぶ面白かったので、ちょっと遠いけど、次に行くときは年間パス買おうか考え中。