「矢野顕子 LIVE ピアノ弾き語り」

少し遡りますが、「矢野顕子 LIVE ピアノ弾き語り」に行ってきました。


なんという、別次元の音楽。
こんなに美しいピアノ、こんなに朗らかな歌声が存在していることが奇跡なんじゃないかと思いながら見ていました。そしてMCの語り口も優しさに溢れていました。
あのピアノは何だろう。
この世にこんな美しいものがあるのを知らなかった。今まで聞いてたはずなのに、ピアノはこんな楽器なんだと、改めて初めて知ったような気がしました。
最近思う。知ってると思っていても、知らないことばっかりです。
矢野顕子さん、暑い中ありがとうございました。




<セットリスト>
1・電話線
2・横顔
3・春先小紅
4・バナナが好き
5・父
6・釣りに行こう
7・Welcome to Jupiter
8・昨日にドドンパ
9・Super Folk Song Returned
10・YES-YES-YES
11・ひとつだけ
EC1・ラーメン食べたい
EC2・ごはんができたよ


ライブのあと、会場に忌野清志郎×矢野顕子の「ひとつだけ」が流れてました。もう泣ける。


先週末は色々充実してたなあ。

「萩尾望都 ポーの一族展」

萩尾望都 ポーの一族展」@銀座松屋イベントスクエアに行ってきました。


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ポーの一族の原画が大量に展示されていました!!!
どこからどういう順番で見ればいいやら混雑も相まって迷子になりましたが、本当に美しいシーンの原画の数々に大満足!途中で宝塚の舞台衣装や小道具の展示もあり、その後トーマの心臓や、訪問者、モトちゃん、スターレッド、残酷な神が支配する等々の原画もあり、インタビュー動画もあり、盛り沢山の贅沢な展覧会でした。


インタビューで「4年に一回くらいスランプになる」と話していて驚愕。手塚治虫にもそんな感じの話があったかも。そんな時でも休めずに仕事に追われて描き続けなければならないのはどんな苦しみだろう………それでも「好きな漫画を描き続けてこれたのは幸せ」と言い切ってる萩尾望都さん。まだまだポーも続いていくし、楽しみです!



トーマの心臓 (小学館文庫)

トーマの心臓 (小学館文庫)

ライブ終了。

ライブ終了。
本番中にフロントで何か起きてたらしかったり、リハーサルでは利かせていたリバーブが本番ではカットされちゃってたり、他にも何だか色々あった気がするけどめちゃめちゃ楽しかった!


今回は私も他で見たことが無い(他の方がどんな風に使ってるのか知らない)自由な楽器の使い方をしていたので、それがどう反応されるかとても心配だったけど、終わってみれば10人以上の人達にあの楽器は何ですか?と声を掛けて頂いて、触ってもらったり、どうなってるんだ、どうやってたのか、幾らぐらいか等と質問攻めされて、「どうやら面白かったらしい」ことを実感できてホッとしました(笑)


今回はヘルプ参加でしたが、次回はまたお客さんとして見に行きたい!
声を掛けてくれたバンドの皆様、遠くまで来てくれたお客様、本当にありがとうございました!
お疲れ様でした。

「主戦場」見てきた。(追記有)

映画「主戦場」見てきました。


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相変わらずあんまり前情報は仕入れずに見たところ、思い切り「反日プロパガンダ映画」で結構びっくりしました。


私に見てと言ってきた上の姉によると、まだ見る前だったらしく「今後どうなるか分からないから見ておかないと」ということだったそうで。まあ確かに。確かに。


「証拠がないこと」が証明にはならないし「一貫性の無い証言があること」も証明にならないのです。
「真実」がお互いの目的であればもうちょっと何とかなるように思うけど、そちらの目的が別のところにあるから気持ち悪い事になってる感じ。こっちもお隣もどちらも相当に気持ち悪いのはそういう風に作られてるからなのかな。


偏向的ではあるけど知っておいた方が良いです。
こういう映画が作られて上映されている、ということを。
その裏にあるものの存在を。
真実がどこにあるのかをどうか冷静に。
宗教みたいになってるからなかなか難しそうですが。


怖いからこの辺にしとこうか。


























追記。


そういえば主戦場見てきたよ、と10年以上イギリスで貿易の仕事に携わっていた海外事情に詳しい友人に話したら、うそ、何で見たの!?と激しい反応があり、ヨーロッパでこの映画を真実(隣国が正しい)と信じる人が大勢居て大騒ぎになってるんだそうだ。


信じられる要素がどこにあったのだろう。
見ているときはなるべく中立にいるよう心掛けていたつもりだけど、それでもその言い分を押し通すのムリだろーと思いましたが。彼らの目的は真実の追求ではなく日本への攻撃なんだなと改めて認識し、信憑性は薄いと思いましたが。主張が本当なら20万人も強制連行したのに議論が始まったのが1970年代。どうしても違和感があります。


相当酷いことをしてきた日本側の懺悔的な証言だって沢山出ているから、酷すぎて知りたくなかったようなことでも分かってきた事が沢山ある。でも、分かった以上は知っておかなくちゃいけないことだとも思う。
真実を受け止める覚悟は必要だけど、言い続ければ捏造も数の主張も本当になる、という前例は作るべきじゃないので、日本は粛々と「真実」の追求をお願いします。

「新聞記者」見てきた。

映画「新聞記者」見てきました。


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新聞記者の妻である姉に「新聞記者」と「主戦場」は見てと言われていたこともあり、前情報はほぼ仕入れずに、まずはこちらに行ってきました。


現政権に向けてというか、脈々と続いている捏造や隠蔽や情報リークをエリート官僚やジャーナリストの視点から描いた映画でした。
現実を彷彿とさせる話は色々と出てきたけど政治家は出てこないし掘り下げることはしてないので、まあ実際の組織も文句の付けようが無いんでしょうかね。この映画を疎ましく思う人は居そうなので、桃李くんがこの映画に出たのは勇気あるなと思いました。


組織の犬になれる人が仕事が出来る出来ないに関わらず会社でうまくやっていけるのはどこにでもある事だと思うけど、捏造や隠蔽に手を染めるのは家族のために仕方ないとか言っても結局自分のため。そんなふうに誤魔化しながら回っていく世の中、希望が無いなあ。仕方ないけど。仕方ないのか?ジャーナリストが危険を顧みずに事実を公開するのも本当に大変そうです。 


映画は普通に面白かったし、銀杏の紅葉や赤いマフラー、異常に暗い室内、夜景など、色や映像が印象的でした。エンディング曲も良かった。


シム・ウンギョンの日本語はちょっと気になってしまったけど良い女優さん。桃李くんのラストの葛藤してる演技も素晴らしかった。高橋和也が出てて、年齢より上に見えるのがまた悲哀を感じさせられて良かったです。ほんと良く見るし上手い。男闘呼組の他の人はどうしてるんだろう。

山口洋(HEATWAVE)the boy 40 tour~酒池肉林・ハブとマングース~@水戸 Jazz Bar BlueMoods

山口洋(HEATWAVE)the boy 40 tour~酒池肉林・ハブとマングース~@水戸 Jazz Bar BlueMoodsに行ってきました。


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今回は山口洋さん×bluemoodsのマスターえのきんさん、ギターボーカルとドラムの2人でまだ世に出てない新曲ばかりのほとんどぶっつけ本番のガチンコライブだったそうで、だからこその、瞬間の魂のぶつかり合いのような素晴らしいライブでした。ギターやブズーキをこれでもかと弾きまくる山口さん、それに瞬時に応えて叩きまくるえのきんさん、煽って応えるのがお互いにめちゃめちゃ楽しそうでした!
しかも客席との距離が激近で、スタジオに遊びに来てるような錯覚に陥るくらいのライブ感!
こんな凄いライブ、逆に水戸じゃなきゃ無理なのかも。水戸凄いな。でもすごく元気を貰ったのでこれもまた広く聞いて欲しいとも思いました。どーすればいいんだろう(笑)
見に行って良かった。また行きたい!


Your Songs

Your Songs


遠い声 遠い部屋 (新潮文庫)

遠い声 遠い部屋 (新潮文庫)

投票日。

芸能界であろうとなかろうと、会社役員や社長が現金で賭け事したり会社のお金で愛人と遊んだり、天下りでやってきた社長が今までなかった役員賞与を勝手に作って従業員に払えるお金を削ってまでポケットに入れたり、移籍したら潰すと宣言したり、恫喝したり、沈黙の圧力で相手方に忖度させたり、酷い公私混同やパワハラやセクハラも、権力者たちの横暴を死ぬほど見たり聞いたりしてきた。全部暴露してやりたい、今の会話録音しておけば良かった、訴えてやれば良かった、と本当に何度思ったかわからない。


でも実際はなかなかいち従業員が会社の膿を出すなんて出来ないことで、逃げられないなら我慢するか、黙って去るしかないことがほとんど。
だから、それなりに発言力のある人が自らの過ちをも反省し声を挙げるなら、そりゃ応援したくなるのが人情だと思われる。(まだ保身の為に隠してることがあるなら結構最悪だけど)


会社に激震が走って世間から注目されればもしかしたらその会社はトップも入れ替わって良くなるかもしれない。でもトップが変わらなければ改善は見込めないかも。


人脈も実力も無くやる気もない、自分さえ良ければ他はどうでも良い、仕事したくないから嘘を付いてでも誤魔化して人に押し付けたい、何にもしたくないけど今の地位は絶対手放したくない、そんな権力者は世の中から全員居なくなれば良いのに。


………なーんてことを思いながら、選挙に行ってきましたとさ。

宮沢和史さんの。

ブーム宮沢和史さんが昨日の朝日新聞に寄せた、ジョアン・ジルベルトへの追悼文、泣ける。


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ジョアン・ジルベルトの歌の表現がなんて素敵なんだろう。


寂しくない、がより寂しさを彷彿とさせて寂しい。
めちゃめちゃ寂しい。