江戸の誘惑

ボストン美術館所蔵 肉筆浮世絵展「江戸の誘惑」@江戸東京博物館に行ってきました。


美術展は、いつも面白そうだなーと思っても下調べしないで行くので、行ってからびっくりしちゃうことも多いのですが、今回は度肝抜かれました!
改めてチラシを見てああそうだったのかと納得したのは「肉筆浮世絵」という言葉。完全に見落としていました!
北斎の肉筆、ヤバいです!チラシのデザインにも使われている「鳳凰図屏風」、本物凄かった。
チラシやチケットにも大きく入っているし、それなりに気になってたんだけど、本物はなんかもう、夢に出そうだもん。
前に、桜吹雪の夢を見て、あんまりキレイで怖くてうなされて起きたことがあったけど、この絵の夢もうなされそう。
ああキレイだった怖かった!


今回の展覧会のために、それまで保存のため解体され平らに延ばされていた北斎の提灯絵を半年もかけて立体に復元してたり、屏風は屏風として、立てて展示してあって、絵を見るべき姿で見せようという姿勢も、もう、大好きって感じです。
印象的な浮世絵が沢山あって、見応えのある美術展でした!


ボストン美術館には、今回帰国しなかった肉筆の浮世絵がまだ600点くらいあるみたい。
また少しずつでも一時帰国を果たして欲しいものです。


江戸時代、面白いな。

荒木経惟「東京人生」

「東京人生 写真人生 Aノ人生 荒木経惟 東京人生」@江戸東京博物館、見てきました。


沢山のモノクロ写真で綴られた東京の40年の変遷とアラーキーの人生。
見覚えのある場所。見覚えのある人。知らない土地。知らない顔。今はもう無い場所。今はもう居ない人。


アラーキーの写真は、もしかしたら一枚一枚見るよりも、こんなふうにいっぺんに見せられて、色んな感情に包まれて一杯な感じで見るのが良いのかも、とふと思ったりしました。




会場を出たら、外はすっかり日が暮れていた。本当に沢山のちゃんこ屋が並ぶ両国の町を歩きながら、東京人生ねえ、なんて。


アラーキーの写真はいつも、パワフルで、優しくて、美しくて、懐かしくて、ちょっと哀しい。