「ゴッホ展──響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」@東京都美術館に行ってきました。
今回は16年前にも感動した、チラシにもなっている「夜のプロヴァンスの田舎道」の糸杉が見たくてとにかくその為に行ったのですが、美術収集家のヘレーネのコレクションからミレー、ルノワール、ルドン、ラトゥール等々の良い絵も来ていてこちらもすごく良かった!
ルノワールの描く女性の肌。
ルドンの人でないモノの悲しみへの優しい眼差し。
ラトゥールの静物の上品な繊細さ。
ヨハン・トルン・プリッカーの「花嫁」。等々。花嫁、何だろう。ちょっと怖いけど何だか見てしまった。
美しさというより、心に何か残るものが多い。
そして、悲しみや苦しみが表現されたそこに同時に癒しもあって。
ゴッホも苦悩したり泣いたり絶望的な絵も多いけど、どこか癒しがあると思う。
それは晩年の絵も。
星月夜を思わせる空にうねりながら伸びてゆく糸杉の絵からは、本物を見ないと感じられないあの「何か」が伝わってきて涙が出てしまう。
16年振りの再会、嬉しかったです。他の絵も良かった。糸杉、ほんと好き。