先週末、開館10周年記念 1894Visions ルドン、ロートレック展@三菱一号館美術館に行ってきました。
三菱一号館が竣工した1894年を軸に、ルドンとロートレックの時代に着目した展覧会。
この年は、ルドンがパステルや油彩による作品を発表した年だそうです。ルドンの「黒」の絵も唯一無二で大好きだけど、色を持ったルドンの絵は「黒」とは全然印象が違って、本当に夢の中のように美しい。
2人の作品がメインではあったけど、セザンヌ、ゴーギャン、モネ、ルノワール、シスレー、ピサロ、モリゾ、ヴァロットン、セリュジエ、山本芳翠等々……なんだかもう凄いことになっていました!
山本芳翠「浦島」、これは日本の浦島太郎という認識で良いの?と思うくらい、日本じゃない感じ。なんだろう。「思ってたのと違う」浦島さん!
ゴーギャンはタヒチからフランスに帰国して、タヒチを題材にした絵を沢山書いていた頃。
セリュジエ「消えゆく仏陀 オディロン・ルドンに捧ぐ」に淡く浮かび上がる仏陀。
ロートレックの象サイン。蛇のドレス。赤いマフラー。
ルドンの「神秘的な対話」「グラン・ブーケ」。
「神秘的な対話」をまた見ることが出来て嬉しい。前に見た時、ずっと見ていたくなり動けなくなって、他の絵を見る時間が失くなってしまったんだった。
ルドンのコレクションが世界でも有数という岐阜県美術館が共同企画とのことで、「神秘的な対話」を含め、惜しみ無く多数出してくれていました。
このご時世で旅行も出来ないし、感染者数が増えているのでますます動きづらいけど、美術館はマスクを外したり話したりしないで済むし、人気の展覧会は入場制限してくれててあまり心配しなくて済むのはありがたいです。
とても充実した展覧会!心穏やかにゆっくり見ることが出来て良かった。今年の美術展見納め。