「小さき麦の花」観てきた。

「小さき麦の花」観てきました。

とある中国の、家族の厄介者同士の2人が一緒になり、強者に搾取されながらも約束を守り、働き、家をレンガから作り、ロバや鶏やツバメにも愛情を注ぎ、慎ましく貧しくとも思い遣りに満ち溢れた静かな生活を送っていく。

住処を壊されても放たれても住み慣れた元の土地に帰っていく動物達と、小さな幸せを噛み締めながら暮らす夫婦の美しさ。

現代の現実にもこのレベルの貧困層が存在しているらしく、中国の都会の若者達の間で社会現象、奇跡と呼ばれるほど大ヒットしたそうです。

本当に絵画のように美しくて優しさがあって、主人公の2人が素晴らしいのだけど、ここまでの貧困層が今の中国に現実に存在してるのであれば何とかしてくれよという気持ちにもなり。

貧しくとも畑を耕して家を作って、少しずつでも生活を立て直す強さが彼らにはあったから、美しい、感動したとか言って見ていられるけど、普通の人はこんなに頑張れないのがまた現実なんじゃないかとも思うし。

まあでもそこは横に置いて、地に足を付けて自然と共に暮らす二人は貧しくとも心は満たされていたと思えるし、放されても家を壊されても戻ってくる動物たちにも心を掴まれました。

本来は、心はそうありたいと。

根本はそこなのかも。

 

余談ですが、主人公の夫役の俳優さんは、実は映画の中で本当の奥さんと夫婦共演されていたそうで、実はお幸せのようで良かった。

そうだった、これ映画でした。