表現の違い。

東山魁夷の柳の葉が風にそよいでいる。


モネの池から上がる水蒸気。


応挙の絵の中の雪の冷たさ。


絵の中で風は吹いていないし、温度は無いし、水蒸気は見えないし時間経過も無いのにそういう絵は不思議。というような話を聞いてて思い出したのは、ある芸人さんの描く「止まっている絵」。


その方は、絵が上手なのだけど、その絵には動く線が描かれているのに何故か「止まっているように見える」のがすごく不思議で、ある時本人に聞いてみたところ、写真を見ながら書くから、と言われました。


描いてる人が「止まってる様子」を描いてるんだからそれは止まってるように見えるし、描いてる人が「動いてる様子」を描いたら動いて見えるって。


そう言われたら当たり前のような気がしたけど、表現の違いなのか。不思議です。


そして、それはコピーだとダイレクトに伝わってこないのも不思議。


昨日、学校が無事に修了して、今日は創画展@東京都美術館と、お隣で開催してた風展も観て、言葉ではなく絵だけど人の心に触れるのって興味深いけど体力も集中力も要るなあなどと思いつつ。


すっかり秋ですね。紅葉も少しずつ始まっていました。